お局さま

お局さま

徳川家光の乳母だった稲葉福は、後水尾天皇から「春日局」と言う名前を授かりました。もともと局とは、貴人に使える女官に与えられる私室の事をさします。彼女は、大奥での決まり事や朝廷と幕府の仲立ちなどを行い、家光の政を助けたと言われております。しかし会社組織などで言われる「お局さま」には余り良い意味はないようです。自分が気に入らない女性に対して厳しくしたり、仕切りたがったりするベテラン女性を指すようです。部下や後輩には、先輩方の言葉の威力は本人たちが思っている以上に、大事になる場合も多々あります。そうした言動に気を付けないと、様々なハラスメン...
世代

世代

いつの時代でもそうですが「この頃の若い奴らはなっていない!」とか、先輩達や年配者は口にします。その度に「世代の違い」「世代間ギャップ」などと揶揄されますが、長い人類史を考えてみると、それほどのギャップが生まれる筈もなく、単に時代の流れの進歩の度合いに「ついて行けるか行かないか」と言う事なのではないかと思ってしまいます。人は歳を経るごとに保守的になって行きます。これを「頭が固くなる」という言い方もしますが、要は「新しい事柄に対する許容範囲が狭くなる」ことを指しています。つまり「変わることを嫌う」と言う心情が、頭を固くさせてしまうのでしょ...
愛してきた人

愛してきた人

私達は今までの人生の中で、沢山の嫌な人に出会い、多くの愛すべき人達にも出逢って、こうして生きています。でも「あなたはどれだけの人を愛したでしょう?」「あなたはどれだけの人を憎んできたでしょう?」と訊かれたら、私は明確に答えられません。「多分憎んでいる人よりは愛している人の方が多い」と答えるかもしれません。それほど単純な話ではないかもしれませんが、愛した人の人数から憎んだ人の数を引いた時に、プラスであれば幸せな人生だった言えるのではないでしょうか。もしマイナスであったならば、これから愛する人を増やして行けば良いでしょう。愛した人の数が憎...
熱中

熱中

夏の暑い日に「熱中」と聞くと熱中症を思い出す方が殆どでしょうが、今日は熱中症の方ではなくて「熱中」・・・夢中になる事についてお話ししたいと思います。「熱中」と同義語に「夢中」と言う言葉がありますが、皆様はどちらがより集中している感じがしますか?「夢中」より「熱中」の方が、より真剣に取り組んでいる感じがすると言う方が多いかと思います。「夢中」はどちらかと言うと、好きなことにハマって時間を忘れて取り組んでいる子供のようなイメージが浮かびますが、「熱中」となると、全てをかなぐり捨てて全集中している炭治郎のような人をイメージする事でしょう。(...
休息

休息

身体は機械ではないので、上手に使えばいつまでも使い続けることが可能だと、一昔前前までは思われていました。そのような考え方もあり、奴隷時代が続いた国々では、人は機械のように扱われていました。しかし今では身体もメンテナンスしなければならない事が常識になっています。そのメンテナンスにとって、とても有効的な事が「休息」です。睡眠の時にも身体を休めていますが、精神的な休息も大切です。しかし「身体を休めるだけでは、本当の心の休息にはならない。」事も皆様は経験上ご存じかと思います。それが証拠に、身体をどんなに労わって休めても、病気になる人は病気にな...
ひらめき

ひらめき

古今東西問わず「自分はなんて幸せなんだ」と思える人達は何故か「ひらめき」を大切にしています。「今日は、あの方にお逢いしなければならない気がするの!」と言って、伴侶を見つけた人たちを沢山見てきました。「この仕事はどんなに大変でも引き受けないといけない気がする!」そう言って、いただいた仕事をやりこなし大ヒットして、今や億万長者になったと言う成功者のお話を皆さんも聞いたことがあるでしょう。結局は幸せは、他人を介して運ばれて来ます。だからこそ、引き篭もっていては、幸せを運んできてくれる貴人とは出逢えません。「電話やメールで会話は出来るから引き...