真似る

真似る

「他人のマネをする」と言うことは「自分に自信がないようでダサい感じがする。」と言う方が、未だ大勢いるようです。「自分が分からない。個性がないから、ひとのマネするんだろう。」と思っていたら、勿体無い話です。何か新しい事を始める時には、誰かに教えて貰うことも多いし、今ではYouTubeなどの動画で勉強する事も出来ます。どんな方法であれ、物事を習得するには、お手本となる人の真似をするのが上達するための近道です。美味しい料理を作りたい為に、自分が好きな料理人の教室や動画を観て自分も作ってみる。将来の為に取りたい資格を勉強する為に、その資格を取...
自分との会話

自分との会話

言葉は他人と意思疎通を行う上で大切な道具ですが、どうしても伝えたいことの全ては伝えられない、もどかしさがあります。また逆に相手からの言葉を全て理解できないが為に誤解が生じて、いざこざが起きたりもします。他人との会話にすらこんな状況なので、自分との対話に至っては言わずもがなですね。経営コンサルタントの本田晃一さんも「自分と自分との会話が良好でないと夢は叶えられない」と仰っておりますが、「自分との会話」が自分自身を成長させるためには最も重要です。自分自身を最も褒めてくれる人、自分の事を最も知っている人は誰でしょうか?世界中で一番自分を知っ...
職人の勘

職人の勘

日本には多くの伝統技術が未だに続いています。工芸関係もそうですが、建築、食品加工、武道にも、意思は引き継がれ今も多くの方々がその念いを引き継ごうと努力を重ねておられます。こうした意識、技術の伝承は一朝一夕に習得出来ないがために、そのバトンタッチが上手く行かなかった事もあるようです。例えば刀鍛冶が良い例で、名刀と呼ばれる刀の殆どが平安時代から室町時代に作られましたが、その刀身の美しさ、柔軟性と強靭性の再現は、「現代の技術をもってしても再現不可能」とされるほどでした。当然、室町時代以降も刀は作られましたが、名刀と呼ばれる作品は段々と少なく...
第六感

第六感

シックスセンスと言うと映画を思い出す方もいらっしゃるでしょう。なかなか秀逸の映画でした。最後のオチが見事でしたね!シックスセンスは日本語に直すと第六感となります。第六感は直感、霊感、インスピレーションと同様とされています。そういう話をすると、皆さんは「いやいや、私には第六感なんて無いです。」と言いがちですが、一日における大半の判断は直感で決断しているはずです。「今日はこの服を着て行こう」から始まり「いつもならこの道を右に曲がるけれど今日は直進しよう」とか、決断の内の半分以上は、その日の気分や直感で動いているはずです。一日に発している言...
ハイ

ハイ

人から頼まれごとをされたら「ハイ!」と快く返事をした方が、人間関係がスムーズに行くと言う話は聞いたことがあるかと思いますが、私はどちらかと言うとそうした意見には反対したい方です。他人からの頼まれごとに全て「はい、喜んでやらせて貰います」と言っていたら、その時は相手側も喜んでくれるし、自分もトラブルも無く気持ちよくなれるかも知れませんが、「はい!」と言い続けていたらどうなるのか考えたことあるでしょうか?きっと「何でもハイハイ言う召使ロボット」に自分がなったように感じることでしょう。戦前戦中は目上の人、立場が上の人の命令に逆らう事は許され...
もののけ

もののけ

「もののけ」とは「物怪」「物気」とも書きます。「死霊や生霊、妖怪などの事」を言うように、あまり良い意味には使われていませんが、本来の「もののけ」の意味は「物に付いた念い」の事を指します。従って、良くない念いが人につけば呪いとか憑依とかになる訳ですし、物につけば呪物になったりします。その逆に良い念いがつけば、祝福や祝物になる訳です。そうした念いの込められた物は特別なものかと言うとそうでもなく、皆さまでも様々な場面で既に経験した事もあるかと思います。例えば「ラブレター」。恋文には、送り側の愛が沢山込められています。それ故に受け取った瞬間か...