平常心

平常心

私たちの心は常に揺れ動いています。悲しい事が起きれば心が落ち込み、苦しい事が起きれば千々に乱れます。嬉しい事、喜ばしい事があれば、心が躍ります。心を乱し、怒りや不平不満をぶち撒けている人を見ると、嫌な気持ちになりますが、自分が同じような立場に立った時には周りは見えなくなってしまいます。洪水の中で揺れる木の葉舟のように、波の大きさに翻弄される事なく、悲しみは小さく捉え、喜びの時には有頂天にならない平常心が私達の人格を成長させてくれます。「いつでも平静でいたい。冷静に判断したい。いつも淡々と精進する自分でありたい。」そう思っていれば、そう...
自罰と他罰

自罰と他罰

自罰的人間、他罰的人間…あまりお聞きになった事はないかと思います。自罰的人間とは、自虐的人間と言い換えても良いかと思います。要するに「自分ばかり責める人」のことです。「こうなったのは自分のせいだ」といつまでもクヨクヨと考え、自分の存在すら否定する様な考え方の人は、人生において幸せに生きることは難しいでしょう。また他罰的な人も他人を攻めるばかりで反省はしないので、成長することが難しいと言えます。「あいつがいるから自分はこうなった。環境が悪かったから仕方がない。私は何も悪くない。」と他人のせい、環境のせいばかりしている訳ですから、折角の成...
許す

許す

「他人を許すことが出来ない」と言う方は沢山いらっしゃいますが、それ以上に多いのが「自分自身を許せない」人達です。自分が犯した過去の過ちを、いつまでも何年も何十年も、思い悩み続けている方達がいます。それだけ聞くと「反省の美徳」のように聞こえますが、他人を許さないで、いつまでも恨んでいる人と同じように「文字を岩に刻み込んでいる」姿に私は見えてしまいます。また、他人を許せない人達と同じような、身体への影響が出てくる方が多いのも事実です。意外とこうした他人や自分を許せない人達は、癌細胞を作り出し易いと医学的にも言われているようです。特に自分自...
減点

減点

他人に対する評価の仕方に「減点方式」「加点方式」がありますが、これは異性に対する見方もにも表れてくるようです。「いつもは優しい彼がこんな事をしたから幻滅した」「好きな人が、普段なら絶対にしない事を私にしてくれて嬉しかった」前者が減点式、後者が加点式な見方ですが、やはり加点式の方が、どちらかと言うと幸せな気持ちになり易いようです。異性に対してばかりでなく、多くの人に対して「彼にはこんな良いところがあったのか」とか「結果は未だ出ていないけれど、彼女の努力精進する姿は評価に値する」とかのプラス的な見方は、相手に対しては勿論のこと、自分にとっ...
教養

教養

「教養を高めなさい」と小さい頃に大人達に言われましたが、その頃は教養の意味がよく分かりませんでした。「勉強ができるようになる事」くらいにしか考えていませんでしたが、実は学校の勉強と教養とは似ているけれど違う事に、大人になって漸く気が付きました。勉強が出来ても品性が無い人は、教養があるように思えません。逆に品性がある人は、教養があるように感じます。と言うことは、本当の意味で「教養を高める」「教養を身に付ける」とは「品性を創る」事なのではないかと私は考えました。入学が難しい大学や高校に入ることが、イコール「教養を身に付ける事」にならないよ...
老いてなお

老いてなお

老いても尚、自分に鞭打ち、自分を鍛えようとしているシニアの人達を見ると、心から感動致します。「自分にはあそこまで頑張る気力がまだあるのだろうか?」そう自問自答してしまいます。シニアから起業した方にお話を聞いた時「私は今まで自分の為に充分時間を掛けてきたから、これからは他人様の為に時間を使いたいの!」と仰っておりました。そう言っていた彼女でしたが、過去の生き様を聞いてみると…「自分の親戚、親の介護と子供達の子育てで、若い時は殆ど自分の時間が無かった」とお聞きしました。それでも彼女は「家族のことは自分のことと一緒。だって他人様とは呼ばない...