善と悪

善と悪

100%の善人も、100%の悪人も居ないように、世の中には善と悪が混在しております。「必要悪」と言うあまり良くない言葉がありますが、これは「悪が必要だ」と言う事ではなく「何が善であるかを知らしめる為に必要な悪もある」と言う意味です。従って、悪が無くなれば善も無くなり、善が無くなれば悪も無くなる…禅問答のようですが、まさに陰陽の世界です。もともと、影がそれ自体が単体で存在する訳ではありません。影は光があるから生まれます。陽の光が無ければ影は出来ません。ですから影が光を侵食する事はあり得ないのです。つまり、悪は善を滅ぼす事は出来ないという...
カルマ

カルマ

「カルマ」とは仏教で言う「業」の事を言い、「魂の傾向性」や「解決すべき人生課題」を指します。このカルマは誰にでもあり、そのカルマと対決している時こそ人生における最大の試練であると言えるでしょう。その試練の中にある人は、心がざわつき、防御するモノも無くむき出し状態となり、無力で溺れそうな状態です。しかし、そうした試練の時こそ、その方にとっての「人生における成長するチャンス」を与えられているようです。だからと言って苦難礼賛をするつもりはありませんが、苦難困難もチャンスと見れれば、人生は常勝しかなくなります。...
愛と情熱

愛と情熱

「愛と情熱」どちらも燃え上がりそうなイメージがありますね。どちらも、その念いによって大きな炎の様になってしまうこともあります。その炎が時には良い結果を産む場合もあるし、時には周りの人達を焦がしてしまう時もあります。周りの人達に被害が及ぶ炎とは「派手さ」から来る様に思います。「派手さ」の行為の中には「自分への見返りを求める」想いがあるようです。「私はこんなに素晴らしい事をしています」「私は多くの人を幸せにしようとこんなに努力をしています」等と目立つようなパフォーマンスを繰り返すようになって行きます。でも本来の愛と情熱は別次元のところにあ...
時間

時間

どんなに優秀な方であっても1日24時間は減りも増えもしません。どんな権力者であっても24時間を30時間には出来ません。しかし、個人が持っている時間を増やすことが出来きる方法があります。例えば、車で行けば5時間以上掛かる所へ行こうと思う時、新幹線を使えば移動時間を3時間以上減らす事も可能です。これは3時間くらいの時間を、新幹線代というお金で買った事と同じになります。その3時間を他のことに使えるのですから、結局3時間と言う時間を購入したことになります。また人を雇うことで、自分が3時間掛けてやっていた仕事をその人にやってもらい、人を雇わなけ...
凡人

凡人

『「自分は凡人だ」と思う人に凡人は居ない!』と言いますが本当にその通りだと思います。凡人だと思うからこそ、努力を惜しみません。凡人だと思うからこそ、人に対して優しく謙虚になれます。例え秀才でなかったとしても、例え初めて学ぶことであったとしても、3年間ずっと努力した人は、それなりの結果が付いてくると言います。10年間努力精進し続ければ、身体と魂に習得したことが薫習されると言います。コツコツと努力することこそが、人間形成の王道だと言うことなのでしょう。...
増上慢と高い理想像

増上慢と高い理想像

自分を成長させる為に高い理想像を持つことは良いこととされています。しかし、それが周りから見て増上慢の様な姿になってしまっていたら、周りの人に嫌われ、孤高の人となってしまいます。高い山も、余りにも高くなって頂上が尖ってしまうと、人も登らない山となってしまう様に、やはりただ高く尖るだけでなく、裾野も広げて行けば緩やかでなだらかな、誰でも登山できる山となります。この裾野を広げる行為が「愛の器」を広げる行為と同じになるように思います。「自分の理想は高いけれど、今日はどれだけ周りの人に気を使い、愛を与える方が出来たか?」を、毎日自問自答していれ...