3羽の雀

3羽の雀

今日は「3羽の雀」のお話しをさせていただきます。あるところに動物の言葉が分かる10才の少年がいました。彼はある日の朝、近所の神社でいつものようにゴミ拾いをしていると、3羽の雀が話している声が聞こえて来ました。「この世の中で一番大切なものは何だと思う?僕は太陽だと思う。だって太陽が無ければ僕らお米だって食べられないし、日光浴も出来ない。君はどう思う?」「私は水が一番大切だと思う。水がなければ私たちもそうだけれど、殆どの生き物が生きていけなくなるもの。水が無かったらきっと3日ももたないわよ。」「確かに太陽も水も大切だけれど、私は空気が一番...
存在証明

存在証明

人がその存在を証明できないものほど、大切なものであることが多いようです。いつの時代においても、どんな天才が生まれても、本当に大切なものは、その存在を証明出来ていません。例えば、愛、勇気、叡智、善、優しさ、美、調和、進歩、慈悲、真理、真心、無私、神様…存在証明は出来ないけれど、風のように見えないけれど、確かに存在し、人々に大きな影響を与えるものこそ、真に大切なものが多いと言う事が言えます。私たちが真に大切にしなければならないものも、愛であり、智慧であり、勇気であり、優しさであり、美であります。...
一念三千

一念三千

「一念三千」今から一千数百年前に中国僧侶の天台智顗が説いた教えです。「人の心は常に揺れ動く。異性を見ては揺れ、食べ物を見ては揺れ、他人を見ては嫉妬したり羨んだりする。様々な想いに翻弄される。まるで壊れた羅針盤のようである。そうであっては正しい人生は歩めない。幸せにはなれない。心の針は、常に北を示す羅針盤のように、神仏の方へ向いていなければ正しい人生航海は望めない。」その様にお話しして、心が何処に向いているのかのチェックの大切さを教えてくれました。現代人の様に様々な快楽や欲望渦巻く環境の中に生きていると、嵐の中の船のように波に翻弄され、...
悪の起源

悪の起源

物事には「善悪」があると言いますが、悪は最初から存在するのでしょうか?善があるから悪があるのか?悪があったらか善が生まれたのか?余り考えたことがないことかも知れませんが、人生を正しく生きる上でとても大事なことであります。私は悪とは「互いの自由と自由がぶつかった時に出来る歪み」だと思っています。従って、自分独りきりで、他に誰もいない状態では如何なる悪も犯すことは出来ないと思っております。つまり、何もない無人島で独り暮らして居たら、何の悪も行えない。いやそもそも、何が悪で何が善であるかすら判断も必要ないのではないでしょうか?飲む事も食べる...
生々流転

生々流転

「しょうじょうるてん」と読みますが、意味は「この世の中において全てのものは、生まれ、成長、衰退、消滅して行くという流れの中にある」という事です。私達人間や自然物も勿論そうですが、人工物も同じく、この生々流転の法則から逃れられません。何故なら「時間」がある限り変化は止められないからです。いや「変化するから時間が存在する」と言う逆説的な理論もあるので、言い切る事は出来ませんが、どちらにせよ変化は何人にも止められません。しかし、そうした変化するものの中に「変化しないもの」があります。それをプラトンは「イデア」と呼び、お釈迦様は「色即是空 空...
幸福の追求

幸福の追求

皆んな幸せになりたいと思い、思い通りになり難いけれど、この世の中で懸命に生きています。でも求める幸福は一人一人が違います。私はその幸福には大きく分けて2種があると考えております。一つは「私的幸福」これは自分が成長して行くことに伴う幸せ感覚と言っても良いかと思います。ある人はこれを「悟り」と言い換えるかも知れません。もう一つは「公的幸福」こちらは自分だけの幸せや悟りを求めるのではなく、もっと目を開いて、他の人の幸福も考えて行くと言うことです。国家単位、地域単位の中で、その目を光らせ、色々なものを学び経験し、世の中のためになる事を提言し、...