年下

年下

日本には古来から「年長者を敬う」気持ちが当たり前のように根付いておりました。これは儒教の影響と言われています。しかし、最近はこうした考え方も、どうも古いようですね。確かに本当に賢い人は、年下の人達からも学びを得ようと努力しているようです。多くの人から学びを得て、自分の糧にして行く人たちにとって、もはや年齢は関係なく「万象は我が師」と捉えているのでしょう。こちらは仏教的な教えから生まれてきております。日本と言う国は、その根底の思想において、日本神道を心の底に持ちながらも、儒教や仏教と上手に融合し、それぞれの長所を取り入れながら独自の思想...
口数

口数

お喋りが上手で口数が多い人は賢く見えますが、そうした人の中に、本当に賢い人はそんなに多くはないようです。頭の回転が速いと、口から言葉が溢れ出て来ると言う感じで「賢い」と思われがちですが、口数が多いと必然的に失言も他の人より多くなります。言わなくても良い、言わない方が良い、人を傷つけてしまう言葉を発する人を見て、周りの人は賢いと思うよりも、その人の人間性を疑うことでしょう。人は古来より、本当に賢くなると「沈思黙考」型の人間になって行くと言われております。言葉一つに一つを大切にして、相手に気遣いしながら話すようになると「この人は、ちゃんと...
学力

学力

60歳を超えて来ると周りの人達も「いまさら勉強と言うものねぇ…」と改めて新しいことに挑戦する事を躊躇する人が多くなります。仕方がない事とは思いながらも「人生100年」と思うと、まだまだ頑張らねば…と言う気持ちも出てきます。刀も研いでいなければ錆びるように、学力も鍛えていないと錆びてしまいます。という事で私も自分自身に鞭を打って、毎日例え15分でも語学の勉強をするようにしております。笑たかだか15分の小時間でも、月にすると450分、年間で5,400分、実に90時間にもなります。学力もコツコツ磨いていけば、切れ味はいつまでも変わらないと信...
いってらっしゃい

いってらっしゃい

「いってらっしゃい」の言葉には「無事に帰ってきてください」との意味が込められ、「いってきます」には「必ず帰ってきます」と言う想いが込められているそうです。だから「おかえりなさい」には「約束を守って帰ってきてくれてありがとう」の意味が込められています。「ただいま」には「約束を守って帰って来たよ」の気持ちが刻まれています。朝の挨拶を交わしたその日に、不慮の事故により、そのまま帰らない人となった悲しいお話を聞くと、本当にこの挨拶の大切さが心に沁みてきます。だからこそ、皆さまに『いってらっしゃい!』...
生きている

生きている

私達は「自分の人生だから自分一人で生きている」そんな感覚で毎日を過ごしているのかも知れません。でも、実際のところ自分一人では生きていけない事ははっきりしています。昨晩から今朝まで寝ていた寝具も自分が作った訳ではなく、誰かが作ってくれたからぐっすりと眠れました。朝食に並んだご飯も、味噌も、卵も、納豆も自分が作ったものではありません。誰かが働いてくれて今目の前に食事として命を差し出してくれています。満員電車で嫌だと思って通う会社も、電車も、無くなってしまえば、通勤にも生活の糧にも困ってしまいます。私達は周りの人達のお陰で、奇跡的に生かされ...
感謝される人

感謝される人

「他人に感謝することが大切です」と言う事を、色々な表現方法で世の中に伝えている方々が沢山出てきました。素晴らしいことだと思いますし、この世界が本当に感謝する人たちで溢れたら、どんなにか素晴らしい世の中になることでしょう。でも感謝する人も必要だけれど、感謝されるような人達も大勢必要だと私は思っております。つまりは、「他人の為に働く人」がたくさん必要だという事です。別に周りの人からの感謝が欲しくて働くのではなく、身体が勝手に周りの人の幸せのために動いてしまう人…そんな人たちばかりになれば、世の中が大きく変わることでしょう。せっかく、生まれ...