人材の養成

人材の養成

組織のトップは「どんな人材が欲しいか?」と聞かれたら、どう答えると皆様は思いますでしょうか?一万人近い経営者とお話ししてきた私の答えは「その人のところに、自分の子供を預けても構わないと思える人材が欲しい。」と言う事を知っています。勿論具体的には「仕事が出来る」とか「スキルを持っている」とか言う方も多いですが、究極的にはドラッカーも言っているように「この人のところであれば、自分の息子、娘を預けても構わないと思える人を尊重し、評価すべき。」と言っています。一方、「あの人の下には、とても怖くて自分の子供を預けられない、と言う人を評価してはい...
人間対人間

人間対人間

私もだいぶ前になりますが(野茂がドジャースで活躍していた頃なので、分かって貰えるかも知れません)アメリカのカリフォルニア州に単独でビジネスの種を探しにホームステイしていました。その時に、二つのカルチャーショックを受けました。先ずは人種差別的な考え方です。私がステイしていたオレンジ郡のある町では、毎週末にフリーマーケットが開催されるのですが、そこに日本人のお友達に誘われて出掛けました。その際に、お父さんとお母さんに連れられて歩いている、5、6歳の金髪の可愛らしさ女の子とすれ違ったのですが、すれ違いざまに舌打ちされて「イエローモンキー」と...
神話を学ばない国

神話を学ばない国

歴史家のアーノルド・トインビーは「十二.三歳くらいまでに、民族の神話を学ばせなかった国は、例外なく滅んでいる」と言っていました。自国の歴史を軽んじて忘れ去った時に、「民族の精神的ルーツや、過去の教訓を失い、国は滅びの道を歩んでいく。」と言うことなのでしょう。日本で言えば、712年に編纂された『古事記』、720年には『日本書紀』が成立しました。古事記は、神話の部分が比較的多い歴史書で、日本書紀は神話の部分がやや少なく、事実の部分が多い歴史書とされています。現在では『竹内文書』や『秀真傳』など古史古伝が研究されて、新たな日本神話として信じ...
アメリカ人の平等

アメリカ人の平等

アメリカのドラマや映画を観ていると、部下が上司に反抗して、言い争う場面が多々出てくるので、日本人は「アメリカでは上下関係が日本ほど強くないんじゃないのか」と思いがちですが、実際は日本よりも仕事上の上下関係は厳しいと、私は思って観ています。日本の会社では大抵は年功序列で、先に入社した「年齢が上の人」が上司になって、部下を指導監督する事が普通ですが、アメリカでは年齢や入社日は関係なく「仕事が出来るかどうか」で上下関係が決まります。「仕事が出来る人は出世が早いし、出来ない人はどんどん降格されて行く」それがアメリカの会社組織です。そんな実力社...
正論とは

正論とは

これは師匠から聞いた昔話(1970年代のお話)ですが、井の頭線に乗っていた時に、ホームレスのような格好をしたオジサンが、手すり棒に捉まりながら、周りの人にクダを巻いていたそうです。その電車には東大生がよく乗っていたので、東大生につかかって話し掛けたのでしょう。「東大生が偉そうに言うんだよなぁ。俺はさぁ『自衛隊くらい持ってなきゃあ、日本海から朝鮮兵が上がってきた時どうすんだ』と言ったんだけど、東大の学生は偉そうに『憲法違反だから自衛隊はダメです』とか言うんだよ。だけど実際に来たらどうするつもりなんだ。自分らは頭がイイと思っているかもしら...
質疑応答

質疑応答

講演会やセミナーとかに参加される方はご存知かと思いますが、質疑応答が可能なイベントは、その規模が大きくなればなるほど少なくなります。それは、聴衆が増えれば増えるほど、予測不能な質問が飛び出す危険性が増すから、主催者側はたまらなく成るからです。だから講師の中にはスタッフに頼んで「事前に質問内容を私に伝えるように」と用意をしておく方もいらっしゃったりします。あらかじめ質問内容が分かっていれば、現場でアタフタしなくて済むし、講師もしっかりと答えられるので、聴講者の印象も良くなります。しかし、こうした事をしているようでは、講師も講義内容も成長...