悲運に処する道

悲運に処する道

下村湖人と言う作家の『青年の思索のために』と言う書籍の中に「悲運に処する道」と言う一章があります。丹精込めて作ったリンゴが台風で吹き飛ばされてしまう青年の話が書いてあります。その青年は、最初は頭がおかしくなってしまうほど悩みますが、天災には勝てない事を悟り「それでは自分に出来ることはなんなのか」「悲運を見つめるとはどう言うことなのか」を「反省から感謝へ昇華させていく」心境を綴っております。...
努力即幸福

努力即幸福

東大教授で長者番付にも名前が載った本多静六博士は「結果というのは残りカスのようなもので、努力しているその過程こそが幸福なのだ」と言っておりました。日本が敗戦して一文無しになっても「結果とは酒を絞った後の残りカスのようなもので、酒の方が大事なのであって、カスの方は関係ない」と言って、伊東の自宅で自給自足で85歳まで370冊以上の書籍を書かれて生活されていたそうです。...
黄金期に執着する人

黄金期に執着する人

世の中を見るにつけ、また居酒屋で飲んでいるとよく耳にするのが、上司月部下に自慢話をしている姿です。部下の方も最初のうちは「はいはい」と聞いていますが、同じ話をいつもいつも自慢されると腹も立ってきます。私もサラリーマン時代は、そうした上司の自慢話に付き合わされる事が多かったのでよく分かりますが、そう言う上司ほど仕事が出来ない方が多かった気がします。確かにその上司が輝いた時代はあったかも知れませんが、もう時は流れその成功体験も古臭くなっている事が多いものです。それでも、それに固執している為に、取り残されている事が分からない人達が多いのかも...
簡単に出来上がらない

簡単に出来上がらない

仕事柄、多くの経営者の方々とお話をしてきましたが、人徳者でもあり、成功者と言われる方々は須く皆んな「簡単に出来上がらない精神」を持っていらっしゃいます。ご自分のアイディアで社業が発展しても「たまたま運が良かったから」とか「助けてくれる人がいたから」とか仰って決して自慢しません。ところが、一時は大発展した経営者の方でも「私の技術力のたまもの」とか「私が一生懸命営業したから」などと自慢する方は、落ち込むのも早いような気がします。あれよあれよと坂道を下るように、あっという間に転げ落ちて行きます。「天狗の高転び」とはよく言ったものです。自分自...
片恋づま

片恋づま

「相思い(あいおもい)」で愛し合った夫婦二人が、永く連れ添ったけれど、伴侶との別れがきた時に、使う言葉「片恋づま(かたこいづま)」昔は夫と妻も両方「つま」と呼んだので、男の方は「片恋夫」女の場合は「片恋妻」と書き、両方「片恋づま」と読んだそうです。もうこの世には居ない配偶者を、いつまでも思い続けている人。自分もそう有りたいと願うばかりです。...
嫉妬する代わりに祝福せよ!

嫉妬する代わりに祝福せよ!

この言葉は私がまだ20代の頃にメンターから言われた言葉です。その頃の私は他人との比較ばかりを考えてました。「彼は自分より女の子にモテる」「なぜあの人は自分よりも良い成績が取れるのだろう」「上司から褒められるのは、いつもあいつ」等、あげればキリがありませんが、こう言う気持ちの時は心の中が「ザワザワ」していて、自分が自分で嫌になってました。だから尚更、自分よりも優秀な人を見ると余計にイライラすると言う悪循環でした。しかし、メンターから「嫉妬の代わりに祝福しなさい」と言われ、表面上だけでも「おまえ、すごいなぁ!頑張ったなぁ」と言うように顔が...