お坊さんが「夜、誰もいない真っ暗な本堂で人が歩く音が聞こえたり、チーンと鉦(かね)の音が聞こえたりする」という体験は、「よくあること」なのだそうです。
お坊さんも慣れたもので、そうした不思議なことがあった翌日には、お葬式が入ったりするそうです。
こうしたことも一種の「虫の知らせ」とも言えるでしょう。
また、戦時中には「戦地に出向いているはずの子供や父親、兄弟などが、戦地で亡くなった同じ日の同じ時間あたりに、出征したところから帰ってきて『やぁ、ただいま』と言いながら、玄関を開けて戻ってきて歓談した。」というような夢を見て、「ああ、夢だったのか」と感じたことがあった、という話を聞いたことがある方も、いらっしゃったりすることでしょう。
こういう「虫の知らせ」のようなものが、ユングの著者の中には「共時性」と言葉を変えて出てきます。
いわば心理学における「共時性」とは日本人のいう「虫の知らせ」に近いところがあるわけです。
