執着の捉え方

執着の捉え方

「執着はいけないこと」その様に捉えている方が多いかと思います。しかしながら執着に対する考え方が人それぞれなので、一概にその方が言う執着が「無い方が良い」と言えないと言うのが現状かと思われます。一般的な事を言いますと、執着とは「トリモチ」に例えられます。トリモチとはネズミや鳥や昆虫などを捕まえる時に使われるベタベタとした餅のよう物質のことで、主にモチノキの樹皮から作られています。このトリモチに捕まるとベトベトがくっ付いて来て、なかなか取れません。執着も何度も振り払ってもベトベトと、くっ付く粘着質な念いに似ています。「楽しいこと、嬉しいこ...
月下の例え

月下の例え

お釈迦様は弟子達に「真理を伝える難しさ」を「月」に例えました。「私はあなた達に『あれが月だよ』と指し示す事が出来るが、その月を実際に観るか観ないかはあなたの心次第。あなたが月を観たいと思わなければ、月は出ていても存在しないと同じことなのだから。」つまり「どんなに真理を教えようとも、あなたが学ぶ気持ちが無ければ、それはあなたにとって何の価値も持たない。」と言う事であり、裏を返せば「求めよ。さらば与えられん。」と言う事なのかも知れません。...