自分の最期を考える④

自分の最期を考える④

③に引き続き、中村仁一先生のご著書「大往生したけりゃ医療とかかわるな」から自分の死を考えるための具体的行動をご紹介致します。⑥事前指示書を完成させましょう「事前指示書」とは、昏睡や意識レベルが低下した時、ボケて正常な判断が出来なくなった時に「どこまでの医療を受けたいのか、受けたくないのか」また「何処で、誰に、どんな介護を受けたい」とか、更に「葬儀や墓や戒名など」意識清明で、意思表示可能な時に、前もって希望を認めておく書面のことです。⑦人生の節目に「生前葬パーティー」を行う生前葬パーティーを開催することで、家族や友人知人達にも「死」を意...
常山の蛇勢

常山の蛇勢

会社でも他の組織でも、大きくなってくれば来るほど軍隊的な組織になりがちです。軍隊的な組織とは「命令がないと動かない」「責任の所在がはっきりしない場合も行動しない」そんな固まって融通が利かない組織になりがちです。それに比べ、中国の故事「常山の蛇勢(じょうざんのだせい)」の様な組織は「組織として見て弱いと思うところを攻撃されても、必ず他のところがバックアップしてカバーしてくる」ので、手強い組織となります。また、こうした組織は「上が知っても知らなくても、下がやっていることは上の考えと殆ど同じことだ」「上の人がやっても、必ずそうするだろうな」...
人の己を知らざるを患えず

人の己を知らざるを患えず

論語の中に「人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患う」と言う言葉が出て来ます。「他人が自分のことを理解してくれないと悩むよりは、自分が他人を理解していないことを憂いなさい」と言う意味になります。多くの人の悩みは「他の人が自分のことを理解してくれない。分かってくれない。」から起きている言われています。「あなたは『自分の事を理解してくれない!』そう言いますが、あなたは他人を理解しようと努力しているでしょうか?」そう孔子は皆さんに問うているのでしょう。自分が他人を理解していない程度に、あなたも理解されていないと思えるのならば、一生懸命に...
自分の最期を考える③

自分の最期を考える③

引き続き、中村仁一先生のご著書「大往生したけりゃ医療とかかわるな」から自分の死を考えるための具体的行動をご紹介致します。④余命6ヶ月を想定し、したい事の優先順位を書き出しましょう「やりたいこと」「やっておかなくてはならないと思うこと」を列挙し、それに優先順位をつけていきます。こうしておけば、死に際になって「ああしておけば良かった」「こうしておくんだった」と言う後悔が無くなって、心置きなく死ねるのでは無いでしょうか。⑤棺桶に入ってみましょう私達は最期は裸に薄着を纏わされて、寝返りもうてないほどの狭い、畳半畳ほどの空間に押し込まれてしまい...
軍隊型組織

軍隊型組織

組織は大きくなると「軍隊型」になりやすいようです。何故なら大きくなった組織は「ピラミッド型」にならざるを得ないからです。自衛隊などを退職された方を採用して経営顧問などに就けた場合、必ず責任を「紐付け」にしたがります。軍隊が、そう言う責任所在型の組織だからです。軍隊では「誰が責任を持っているのか」と言うことが大事であり「誰の命令によって、銃を撃って良いのか、撤退するのか、進撃するのか」などを決めなければいけないため、必ず「責任を紐付け」し始めます。ただ、この形の場合は、組織に無駄が相当出てきます。軍隊型は、個人差を余り気にせずに動く組織...