明日

明日

「明日の事を思い悩んで苦しむよりは、今日と言う日を楽しんだ方が良い」と聖書にも同じ様な事が「マタイによる福音書」に書かれているので、皆様も聞いたことがあるかも知れません。また多くの偉人賢人達も、同じ様な事を書き残していたりするので目にした方も多いかと思います。世の中には明日が来るか来ないか分からない中で、生きている人もいます。例えば生きるか死ぬかの病気に罹っている方がそうでしょう。また、もしかしたら命が無くなるかもしれないと、決死の覚悟で何かをしようとしている人もいるでしょう。彼らは私達から見ると特殊なケースの様に思えますが、果たして...
もったいない

もったいない

「もったいない」は世界の共通語となっていますが、本当の意味は日本人でも知っている人は少ないかも知れません。「勿(もの)はいない」が語源とされているのですが、これだけでは分からないですよね。「この世の中に自分の物というものは存在しない。もともと神様の念いで創られたモノだから、自分のものではない。だから大切にしなければならない。」と言う意味であると、私は師匠から教えていただきました。簡単に言い直すと「あなたの目の前にある物は、実体があるようだけれど本当は神様そのものなのですよ。だから大切に扱わなくてはいけない。」そんな風に言い換える事が出...
祈り

祈り

小さなことでも毎日続けることは、とても難しいことだと思います。でも私達は本能的に続けている事もあります。例えば食べる事、寝ること、おトイレに行くこと。「本能的なことだから当たり前だろう」と言われてしまいそうですが、それが当たり前のように出来ない方も、世の中にはいらっしゃいます。精神的な事で摂食障害や睡眠障害になる方が多くなっていると聞きます。かたや自発的に毎日同じことを続けている方もおります。「40年以上、毎朝早起きして冷水を浴びている」という御老人にお逢いした事もあります。12才から毎朝毎晩お祈りを欠かさないという女性宗教者の方にも...
多死社会

多死社会

2023年の統計では日本の死者数は約159万人で、出生数約76万人の約2倍を超えました。このままですと死に直面する方が急増し続け、もはや病院などでの収容が追いつかなくなるそうです。そうなると「何処で、誰が、最期の時を看取るのか」が問題になってきます。一人ぼっちで誰の見送りもなく、この世を去ると言うのでは、人生の最期の瞬間としてあまりに悲しい感じがします。また別のアンケートでは、介護されている高齢者の3人に1人が「死にたい」と考えた事があると言います。悲しい事に、高齢者で自殺する方の95%は、家族と同居している方達だそうです。その理由は...
気

「気」は1945年までは「氣」と言う漢字が使われていました。しかしGHQの指導により改変されました。米と言う字は、米が主食のアジア人にとっては「命の根(もと)」であるので、中国人は「氣」と書いて、米のエネルギーが身体に如何に大切なのかを表していたのでしょう。「稲」は先程と「命の根(いのちのね)」から来ていると言う説と「稲光が多いと米が豊作になる」から来ていると言う説があります。色んな説はありますが、日本人の私たちからすると「こめ」や「いね」が大和語である訳ですから、「命の根が込められいるのがコメである」と言うのが意味がしっくりときます...