執筆者 西村 | 2023年01月10日 | 雑記帳
これは山本常朝が書いた「葉隠」の中にある言葉ですが、ここには「勝っても負けても恨みっこなしよ」という思いもあるのではないかと私は思っております。真剣で斬り合う以上、不具になったり、命を落としたりする事は覚悟の上で、それでも相手を恨まずに、たとえ命を奪われたとしても、恨むことなく成仏する為に、武士道精神が必要ではなかったのではないでしょうか。負けてしまった方が恨みを持っていたら、勝った方は呪われて、それこそたまったものではありません。切腹においても「我、何人も恨まず」と言う思いで、自害した武士は多かったのではないかと推測します。その潔さ...