執筆者 西村 | 2024年11月29日 | カウンセリング
「執着はいけないこと」その様に捉えている方が多いかと思います。しかしながら執着に対する考え方が人それぞれなので、一概にその方が言う執着が「無い方が良い」と言えないと言うのが現状かと思われます。一般的な事を言いますと、執着とは「トリモチ」に例えられます。トリモチとはネズミや鳥や昆虫などを捕まえる時に使われるベタベタとした餅のよう物質のことで、主にモチノキの樹皮から作られています。このトリモチに捕まるとベトベトがくっ付いて来て、なかなか取れません。執着も何度も振り払ってもベトベトと、くっ付く粘着質な念いに似ています。「楽しいこと、嬉しいこ...
執筆者 西村 | 2023年05月24日 | 雑記帳
どんなに健康な人も、どんなに財産や地位がある方でも、必ずいつかはこの世を去ります。大抵の人達は、その去る日が分からないから、永遠に生き続けるつもりで生きています。今日があって、明日もあると確信して生きています。しかし突然の身近な人の死によって「死」を想い出します。中には「死にたくない」と考え、様々な事にお金をかける方もいらっしゃいます。そう言う意味では執着の最たるものは「死にたくない」と言う悪あがきなのかも知れません。「じゃあ生に執着する事は悪い事なのか?」と言われそうですが、もし生への執着がない事が真理であるならば、自殺こそ「執着を...
執筆者 西村 | 2023年01月07日 | 自分史, 雑記帳
最期、この世を去るときに一番難しいことに「執着」があります。大抵「死を怖がる人の多くは執着するものが多い人」と言われています。命そのものに対する執着は勿論ですが、愛する家族との別れ、地位や名誉や財産への思い、本人自身の肉体への執着…こと細かにあげればキリがないことでしょう。でも、こうしたものはあの世には持って帰れません。お坊さん達は「三途の川を渡る時、身につけたモノが重ければ重いほど、川を渡るのに難儀をし、その重さで川に沈んでいく」と教えてくれます。この身につけたモノこそ「執着」そのものです。そうなると持って帰れるモノは「心」しかない...