執筆者 西村 | 2024年06月03日 | 雑記帳
「かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ大和魂」皆様もご存知の吉田松蔭先生の句ですが、辞世の句の方が有名かも知れませんね。「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし大和魂」どちらにも大和魂が出て来ています。彼にとっての大和魂とは何を指すのか?ここについては、それぞれの人によって解釈が事なってきます。ある研究者は、そのままに捉えて「日本を敬う心のことだ」と言いますし、ある方は「松蔭自身の誇りだ」と言う方もおります。私はどちらでも構わないと思いますが、吉田松陰=大和魂と考える方がしっくりと来ます。つまり「吉田松蔭なる...
執筆者 西村 | 2024年06月02日 | 生前葬(感謝の会)
つい先日、92才で叔父が亡くなりました。一年前に伴侶を亡くしたばかりで、愛した妻を追うような形でした。お葬式に参列しているといつも思う事があります。「きっと家族や親戚、仲の良かった友人達に声を掛けたかっただろうに」と。自分の死が突然であるが故に出来なかった事もあるでしょうし、最後は身体も動かず声も出ない為に話が出来なかった事もあるでしょう。「そんな後悔はさせたく無い!」そんな想いがお葬式に出る度に沸々と湧いて来ます。だからこそ皆様に生前葬をプロデュースする仕事をしております。何もビジネスとして成功させたい訳でもなく、みんなに感謝された...
執筆者 西村 | 2024年05月31日 | 自分史, 雑記帳
「みる」にも色々な漢字があります。見る。観る。診る。視る。看る。覧る…などそれぞれ意味が異なって来るから「日本語は難しい」と外国の人には思われてしまうのでしょう。多くの漢字には「目」の漢字が入っていますが「診る」だけには入っていません。「診る」は目でみていないからだと言われております。「心眼でみること」を「診る」と表現していたと思われます。それでは「心眼」とはなんぞや、と言うことになりますが、心の眼と言うことなので感情、感性と言う様に思われるかと思います。確かにそう言うところもあるかと思いますが、もっと深い意味があると私は師匠から教え...
執筆者 西村 | 2024年05月30日 | 雑記帳
「奇跡のリンゴ」の木村さんのお話は色々な示唆を与えてくれます。彼の言動から彼を変人扱いする人達もいる様ですが、彼の信念の強さは並大抵ではないと感じます。りんご農家でありながら、りんごでの収入が8年間もなかったら、りんご農家であることを諦めてしまうことでしょう。もしかしたら私なら、途中で農薬を使う普通農法に切り替えてしまうかも知れません。彼のりんごの自然農法は勿論素晴らしい偉業ですが、それ以上に彼の優れたところは「信念の持続」だと私は思っております。彼のリンゴの育て方は科学的ではないかもしれません。化学肥料も農薬も使わないのですから、科...
執筆者 西村 | 2024年05月29日 | 自分史
古来から人は蝶をミステリアスな生き物と考えていたようです。ギリシャ語で「プシュケー」と言えば「息」を意味します。それから転じて「生命」「人間の魂」さらに「蝶」を表すようになりました。インドネシアや沖縄では蝶を「先祖の霊」や「魂」の象徴として見ていたようです。私の家でも「お彼岸には蝶になって御先祖様が家に帰って来る」と言って、迎え火を用意していました。すると、蝶が何処からともなく飛んできた事を、不思議に思って眺めていた事を今でも思い出します。またお葬式にも頻繁に蝶を見かけました。冬には流石に見ることはなかったですが、小学生3年生の11月...