執筆者 西村 | 2025年04月04日 | 本当の終活
「あなたの寿命が、残りあと1年しかないとしたら、あなたは何をしますか?」こんな問い掛けを、私は自分自身に時々質問します。20代から40代の時は「まだ1年もあるなら、寿命を延ばして、その運命を変えてやる!」くらいの気持ちで、健康と事故には気を付けながらも「それまでと同じ毎日」を生きていた気がします。しかし、還暦を迎える頃から「今日も新しい出逢いがあった。何か伝える事が出来ただろうか?思い残しはないだろうか?」と、反省や後悔をするようになりました。後悔や反省はするけれど、50代までの自分の人生を振り返った時よりも、今の方が充実した毎日を送...
執筆者 西村 | 2025年03月25日 | 本当の終活
仏教には「三法印」といって「諸行無常」「諸法無我」「涅槃寂静」と言う代表的な教えがあり、これが仏教の旗印とされています。諸行無常は「川の流れのように人生は変転して、変化して止まないものである」と言う考えです。諸法無我は「ありとあらゆる物は、壊れていく性質を持っている。地上にある物全て滅んでいく。だからこの世的な肉体や物質、物体に執着しても何ら永遠なる物はないのだ」と言う考え方です。涅槃寂静は「この世界に住んでおりながら、この世界を超えた、自分自身の絶対的存在の中に参入して行く」と言う心情を表しています。しかし、この三法印に一つ加えて「...
執筆者 西村 | 2025年02月28日 | 本当の終活, 生前葬(感謝の会)
③に引き続き、中村仁一先生のご著書「大往生したけりゃ医療とかかわるな」から自分の死を考えるための具体的行動をご紹介致します。⑥事前指示書を完成させましょう「事前指示書」とは、昏睡や意識レベルが低下した時、ボケて正常な判断が出来なくなった時に「どこまでの医療を受けたいのか、受けたくないのか」また「何処で、誰に、どんな介護を受けたい」とか、更に「葬儀や墓や戒名など」意識清明で、意思表示可能な時に、前もって希望を認めておく書面のことです。⑦人生の節目に「生前葬パーティー」を行う生前葬パーティーを開催することで、家族や友人知人達にも「死」を意...
執筆者 西村 | 2025年02月23日 | 本当の終活
昨日に引き続き、中村仁一先生のご著書「大往生したけりゃ医療とかかわるな」から、自分の死を考えるための具体的行動をご紹介致します。③別れの手紙、録音、録画を準備しましょう突然の別れに対しては、どうしても「ああすれば良かった」「こんなことしてあげとけば良かった」などの後悔と、故人と話がしたいと言う想いが出てきます。そんな時に、家族や親しい人達への想いを綴った手紙、録音、動画があれば、お世話になった皆に対してお話は出来ませんが、自分の想いをいくらかでも伝える事が可能です。手紙には手紙の良さがありますので捨てきれませんが、私は動画をお勧めして...
執筆者 西村 | 2025年02月08日 | 本当の終活
生きる事と死ぬ事は本来セットの筈なのに「死んで花実が咲くものか」「命あっての物種」「死んでも命がありますように」と、生きることのみが謳歌されてきました。その為、死に対する知識や想いが親から子に伝わらず、自殺したり「誰でも良いから人を殺したかった」などと言う輩が沢山出てくるようになりました。人生を本当の意味で生き切るには「死の知識」が、どうしても必要ではないでしょうか。最近では「死」と言う言葉も「自殺」と言う言葉も、YouTube等では表示出来なくなったりしています。確かに悪意を持った「死」と言う言葉は毒になる事でしょう。しかし「真剣に...