ネガティブ

ネガティブ

「人は皆んな『ジキル博士とハイド氏』と変わらない。」と言った方がおりました。彼は何が言いたかったと言うと「結局、人には長所と短所があるので、時には良き人のであるが、悪い人の時もある。二面性があるから面白いのさ。」と。「付き合った当初はあんなに優しかったのに、結婚した途端に皇帝のような暴君になってしまった。」なんて話はよく聴きます。笑でもこれは他人事ではなく、私も皆様も似た様な所はあると思うのです。こうした陰陽的な極端な思考が心の中に存在するからこそ、お互いに打ち消し合いバランスが保たれる事もあるのです。恨みには感謝。怒りには優しさ。恐...
自分との会話

自分との会話

言葉は他人と意思疎通を行う上で大切な道具ですが、どうしても伝えたいことの全ては伝えられない、もどかしさがあります。また逆に相手からの言葉を全て理解できないが為に誤解が生じて、いざこざが起きたりもします。他人との会話にすらこんな状況なので、自分との対話に至っては言わずもがなですね。経営コンサルタントの本田晃一さんも「自分と自分との会話が良好でないと夢は叶えられない」と仰っておりますが、「自分との会話」が自分自身を成長させるためには最も重要です。自分自身を最も褒めてくれる人、自分の事を最も知っている人は誰でしょうか?世界中で一番自分を知っ...
職人の勘

職人の勘

日本には多くの伝統技術が未だに続いています。工芸関係もそうですが、建築、食品加工、武道にも、意思は引き継がれ今も多くの方々がその念いを引き継ごうと努力を重ねておられます。こうした意識、技術の伝承は一朝一夕に習得出来ないがために、そのバトンタッチが上手く行かなかった事もあるようです。例えば刀鍛冶が良い例で、名刀と呼ばれる刀の殆どが平安時代から室町時代に作られましたが、その刀身の美しさ、柔軟性と強靭性の再現は、「現代の技術をもってしても再現不可能」とされるほどでした。当然、室町時代以降も刀は作られましたが、名刀と呼ばれる作品は段々と少なく...
第六感

第六感

シックスセンスと言うと映画を思い出す方もいらっしゃるでしょう。なかなか秀逸の映画でした。最後のオチが見事でしたね!シックスセンスは日本語に直すと第六感となります。第六感は直感、霊感、インスピレーションと同様とされています。そういう話をすると、皆さんは「いやいや、私には第六感なんて無いです。」と言いがちですが、一日における大半の判断は直感で決断しているはずです。「今日はこの服を着て行こう」から始まり「いつもならこの道を右に曲がるけれど今日は直進しよう」とか、決断の内の半分以上は、その日の気分や直感で動いているはずです。一日に発している言...
ピオレドール賞

ピオレドール賞

「登山家のアカデミー賞」と言われる「ピオレドール賞」を3回も受賞した日本人がいます。平出和也さんは、アルパインクライマー(高難度登山者)でもあり、山岳カメラマンの現在45歳の方です。彼はこれまでに多くの高峰を登頂しておりますが、彼の本当の凄さは、誰も登った事がない「未踏ルート」から登頂する事にあります。山道は既存ルートから外れないことが鉄則ですが、彼はそれでは飽きたらず、わざわざ誰も行かない様な道を自分で切り開き登って行きます。もちろん、それだけに危険が伴いますが、入念の準備とシュミレーションに則した訓練で、それをカバーして行きます。...