執筆者 西村 | 2025年02月22日 | 本当の終活, 老化
中村仁一先生がご著書「大往生したけりゃ医療にかかわるな」の中で書かれております「自分の死を考えるための具体的行動とは」の中から抜粋を、今日はご紹介したいと思います。①先ずは遺影を撮っておきましょう遺族が案外最初に困るのが、遺影用の写真の選択です。自分が気に入ったものを残しておけば、草葉の陰から見ていても安心です。②遺言をしたためておくましょう遺言には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘書証書遺言」の3種があります。遺言にもルールがあり、そのルールから逸脱すると無効になってしまうので、公正証書遺言を作るのが一番良いでしょう。遺産相続で、...
執筆者 西村 | 2025年02月13日 | 老化
日本では、65歳以上を高齢者と定義しています。既に人口の約三割は高齢者となっている現状です。そのうち65~74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と区別しています。こうした超高齢化社会を迎えようとする中、介護者の求人は多いのですが、求職者が少ないと言うのが現実でもあります。今では「高齢者が高齢者を介護する」老老介護が多くなって来ております。その中の三割以上が、要介護者と介護者の年齢が共に75歳以上の後期高齢者同士となっています。お互いに身体を労われる歳になっていながら、支え、支えられていると言う現状です。この人口ピラミッドを変えて行...
執筆者 西村 | 2025年02月08日 | 本当の終活
生きる事と死ぬ事は本来セットの筈なのに「死んで花実が咲くものか」「命あっての物種」「死んでも命がありますように」と、生きることのみが謳歌されてきました。その為、死に対する知識や想いが親から子に伝わらず、自殺したり「誰でも良いから人を殺したかった」などと言う輩が沢山出てくるようになりました。人生を本当の意味で生き切るには「死の知識」が、どうしても必要ではないでしょうか。最近では「死」と言う言葉も「自殺」と言う言葉も、YouTube等では表示出来なくなったりしています。確かに悪意を持った「死」と言う言葉は毒になる事でしょう。しかし「真剣に...
執筆者 西村 | 2025年02月01日 | 本当の終活
「自然死」を勧める中村仁一先生は、現場で頑張っておられるお医者さんであるからこそ、このように仰っておられます。「死にかけの人間が医者にすがるのも、あまり感心しません。何故なら、いかに生きるのか、いかに死ぬのかは人生の問題で、医療で解決できる問題ではないからです。医者は医学の勉強をして医師免許を持っています。しかし特別に人生勉強をして来た訳ではありませんし、人生修行もしていません。また、さしたる人生経験もありません。そんな医者に、如何に死ぬかと言う、難しい人生問題を突きつけるのは可哀想すぎます。医者には荷が重すぎて逃げ回ることしか出来ま...
執筆者 西村 | 2025年01月30日 | 自分史
アンドレ・ジッドの「狭き門」には「力を尽くして狭き門より入れ」と言う言葉があります。「広い門から入る人は沢山いるが、それは滅びに至る門である。狭き門より入った者のみが、永遠の生命を得る」と書かれています。「狭き門」と言う言葉は、大学入試や高校入試に使われることが多いのですが「力を尽くして狭き門から入らなければならない」と言ういみには解釈していませんでした。「なかなか入る事を許されない門だから、入れたらエリートになれる」そんな気持ちで、当時は捉えていたように思います。ひと様の多くが「長いモノには巻かれろ」とか、そうでなければ、自分に利益...