言語相対論(サピア=ウォーフの仮説)は、使用する言語の構造が、話者の認知や思考に影響を与えるという言語学・心理学の理論です。
言語が思考を決定するという「強い仮説」は否定されていますが、言語が思考に影響を与えるという「弱い仮説」は、色認識や空間認識の分野などで現代も支持されています。
簡単にいうと「例えば、色の言葉が多い言語を使っている民族ほど、その色の違いを理解している。」などが良い例です。
因みに、日本の伝統色(和色)は、季節や素材に由来するものが非常に多く、約400〜1100種類以上の色名が存在すると言われています。
これはカラーコードを利用する現代では、とても少なく感じるかも知れませんが、色を表す言語としては、英語の表現の数十倍以上あると言われています。
それだけ日本人は、色に対して繊細な感覚を持っていたと言えるでしょう。
また色の言語だけでなく、音を表す言語(約八百種以上)、味を表す言語(百種類程度)、触覚を表す言語(数百種類)など、五感に関する言語は、他の世界言語と比べて、非常に多いとされています。
