「私の仕事は誰もできない。だから自分が仕事をしなければ…」
そんな思いで仕事を続けていて、病気になってしまい、仕事場や家族が困ってしまったという話をよくある話ですね。
こうした事は、仕事ができる人に多い傾向ですが、結局のところ「仕事を抱え込んで、他の人に渡せない人」が多いのも事実です。
例えば、自分で事業を立ち上げてきた中小零細企業の経営者さんとか、自分の技術で仕事をしている職人さん達は、こうした思考が多いように感じます。
「技術は観て盗め。」とか「後ろ姿をみて学べ。」とかのタイプが、そういう人たちに多いようです。
これは、優秀な人材が豊富な組織では成り立ちますが、人財が不足気味な場所では空回りしてしまいます。
ですので、「自分の仕事を他人に説明できるような形」にしなければ、経営学的には発展しないと言われています。
だからと言って、マニュアル化することが何でも大切だとは思いませんが、ある程度自分の仕事を文章化できるようにすれば、「人を育てる可能性」が出てきます。
役所では「自分だけしかできないような仕事構築をする」と聞いたことがあります。
それは、自分が居なくなっても困らないようにしておくと、病気とかが治って帰ってきた時に「席までは無くならないけれど、居場所が無くなっている。」ということを避ける為、自分の仕事を複雑化して、誰でも出来るようにはしないそうです。
こうしたことが、役所の仕事の効率化を妨げていると聞きました。
役所は売上など関係がないから、こうした非効率なことができるのかも知れませんが、何にしても「人に教えられない仕事」というものは、「百害あって一利なし」と言えるのかも知れません。
