前に「意思」が濁れば「意地」になり、「口」が濁れば「愚痴」になり、「徳」が濁れば「毒」になると紹介しました。
他にも濁点がつく事で、マイナス的な意味合いになる日本語には多いのです。
例えば、「戒」が濁れば「害」となります。
「戒」は戒め、お互いの生活を潤滑に平穏に過ごすためのルールも、それが損なわれると「害」になります。
「本能」が濁れば「煩悩」になります。
もともと本質的な欲である「本能」と、行き過ぎると執着となり、エゴとなり、煩悩となります。
また「報恩」が濁れば「忘恩」となります。
恩を忘れ、恩に報いることがなくなれば、「忘恩」として人に疎まれます。
日本人は、言葉に濁点をつけることで、心の変化を表しました。
濁点も「沢」という清流をイメージされる言葉から、点がつくと「濁」となる「汚れる」の印象になります。
物事にはプラスとマイナスに変化する可能性があることを、日本人はたった点2つで表していました。
