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和学

和学

「和学」・・・余り聞き慣れない言葉かと思います。国学と言い換えても良いかも知れませんが、厳密に言うと若干の違いがある様です。和学は「縄文時代から伝わる日本独自の考え方や作法または信仰を研究する学問」。それに比して国学は「和歌や古事記、源氏物語といった日本の古典を研究し、日本古来の精神や思想を明らかにしようとした学問」とされます。「どう違うのか?」と言うところですが、要は「渡来の考え方が入っているものも対象としているのか。それともそれを排除したものを対象としているのか」と言うところです。和歌や古事記にも中国大陸からの儒教や仏教の思想が入...
花火

花火

今年も各地で花火が沢山上がっている事でしょう。コロナ禍では花火まで自粛され、子供達の夏休みの日記や想い出からも消えてしまった時期がありました。本来、花火は亡くなった方々への慰霊の意味もあるので、コロナ禍ならば尚更花火を上げた方が良いのに…と私は勝手ながら思っておりました。以前知り合いの花火工場に入らせていただいた事があるのですが、それはそれは入るまでは勿論のこと、入ってからも厳重でした。何が厳重かと言いますと「静電気」です。特に乾燥している冬場はちょっとした摩擦で静電気が起きやすく、その静電気のせいで花火の材料である火薬類に引火してし...
氷

通常、物質は固まる事で比重が重くなります。気体である二酸化炭素が固まれば重くなり、目に見えない形からドライアイスのようになります。逆に固い鉱物も高い温度で熱せられることで液体状に変わります。そうして固体の時より比重が軽くなります。しかし、水だけは固体の氷になると、比重が軽くなり水に浮くようになります。もし氷が他の物質のように氷になると比重が重くなったとしたら、湖でも底に氷の塊が溜まり、やがて湖全体が凍りつき、生き物は生きて行けなくなることでしょう。でもありがたい事に氷は浮いてくれるので、湖面の表面は凍りついても、湖面下では水のままなの...
雉も鳴かずば

雉も鳴かずば

世の中には理不尽な事も多々起きてきます。そんな時についつい心の声が言葉にして出てかてしまう事もあります。「こんなんじゃ、やってられないよ!」と、何もかもを投げ捨てたくなることもあるかと思います。しかし、そうした姿をじっと見ている人がいる事も忘れてはいけません。「あいつは、そういう人間なんだ。」と見られてしまい、その後昇進が遅れた事例は山ほどあります。「雉も鳴かずば撃たれまい」とは良く言ったもので、じっと黙って我慢していれば良いものを、ついつい怒りの感情に任せて、とんでも無いことを言ってしまう…こんな経験は私だけではなく、多くの方々が思...
いただきます

いただきます

「いただきます」は何も食事の時ばかりではなく、誰かに何かを貰った時にも感謝の言葉として使われます。例えば「つまらないものですが、お納めください」「ありがとうございます。折角ですので遠慮なくいただきます」などのように使われます。これは「いただきます」が「頂きます」「戴きます」から出来た言葉であるように「貰ったものを頭の上に掲げて大切にする」作法から来ています。同じような食事の際の「いただきます」も、頭の上に掲げる行為は流石にしないけれど「謹んで命を貰い受ける」事を意味しています。英語にすると「I’ll enjoy...