人の一生

人の一生

人の一生は水から始まり、水で終わります。私たちは誰でも、生まれてくる前にお母さんのお腹の中の羊水で過ごします。羊水の成分は海水によく似ています。その羊水の中で最初はえら呼吸して、人間へと成長して行きます。まるで進化の過程を辿るように、魚類から両生類、爬虫類、哺乳類へと成長して行きます。また日本では亡くなる時には「末期の水」と言って、菊の葉や綿に水を含ませて、亡くなった方の口元を湿らせます。このしきたりには「なんとかもう一度、この命の水で生命を蘇らせて欲しい。」という切なる願いが込められているそうです。そっと水を口元に与えることで、水の...
レジリエンス

レジリエンス

「レジリエンス」・・・余り聞きなれない言葉かも知れませんね。私も聴いた事がありませんでした。元々は物理学の用語として使われていて「外から力を加えられて変形した物体が、もとの形に戻ろうとする力、歪みを跳ね返す力」を示しているそうです。しかし現在は心理学の分野で使われることが増え、逆境やストレスに直面したときに適応する「精神的な回復力」を表す言葉として用いられているとのこと。逆境に強い心を育てる事で、回復力が強くなる事は何となく理解できます。しかし、現在の子育て状況を観ていると、なかなか厳しいかも…と思ってしまいます。公園で遊んでいる子供...
循環

循環

調和の「和」は「輪」とも繋がり「円」を意味します。宇宙の法則は、この調和と、調和を崩すもの=「進化」から成り立っているのだと私は考えています。「進化は調和を崩すのか?」と言うところが気になるかと思いますが、この調和を乱さない進化を求めて、宇宙は動いているような気がします。調和はルールや規則と言い換えても良いでしょう。宇宙が規則正しく守られているうちは、宇宙は安定しています。しかし、そこに惑星同士の追突や惑星の爆発などのイレギュラーなことが起きると、一気に調和が乱れて行きます。調和が乱れると、無くなるものも出て来ますが、小惑星帯などの新...
存在

存在

夫婦や親子はお互いが空気のような存在になってしまい、居るのが当たり前、居なくても気にならない…そうな風にいつの間にか、なってしまいます。そして、失った時に酷く後悔します。大切なものは既に与えられていることが多く、何かを追い求めている時は、大切なことを蔑ろにしてしまうのも人間です。私もそうして多くの大切なことを無くしてきました。時には、こうして振り返ることも必要ですが、振り返ってばかりもいけないと思います。「ああすれば良かった。こうすれば、こんな事にならなかった。」そう思うことは多々ありますが、過去は修正出来ません。修正出来ないことに、...
確率

確率

人は毎日、数百から数千の決断を行っていると言われております。「え〜そんなに決めてないよ!」と言われてしまいそうですが、例えば朝起きて何をするかについても決断しております。「トイレに行こうか、顔を洗おうか?」それでもどちらかを選んで、先に行動します。これも1カウントです。こうした選択の結果が今日の一日の結果であり、一週間選択した結果、一年間選択した結果、十年間選択した結果が今の自分の状況になっている訳です。何処かで選択を変えていれば、今の自分は違っていたかも知れません。全然別人のような自分になっていた可能性は否定出来ません。その決断、選...