執筆者 西村 | 2025年10月18日 | 本当の終活
「この世で学んだことは、あの世に持って還れる」と、皆さんは聞いたらどんな事を思うでしょうか。「そもそも、あの世があるかどうかも分からないからナンセンス。」と言いたくなる方も、いらっしゃるでしょう。そう言う方は「死んだら何もかも終わり。ただほんの少しだけの灰が残るのみ。」とお考えの方達でしょう。そのように信じていた時期も、私にもありましたが「それでは余りに虚しい人生。せっかく努力精進、泣きながら苦労してきたのだから、報われることがあっても良いんじゃないか。」と思った時に、俄然「死」について勉強する気になりました。「あの世があると仮定した...
執筆者 西村 | 2025年10月11日 | 本当の終活
映画でも小説でも「この世の地獄を味合わせてやる!」なんてセリフがありますが、実際に地獄ってどんな所でしょうか?毎日痛みを伴う苦痛地獄のようなところもあれば、怖い人から追いかけ回されて逃げる恐怖地獄、お金も食べ物もなくて段々と衰えていく餓鬼地獄…あまり想像したく無いですが、この世にも地獄のような環境は存在するのかも知れません。生きているうちは、こうした地獄を味合わなかったけれど、あの世に行ってから体験する人もいます。いつも他人から、何かを奪ってやろうと考えている人は、きっと餓鬼地獄に落ちるでしょう。「自分が欲しいと思う、お金や家や地位や...
執筆者 西村 | 2025年09月21日 | 本当の終活
経営の神様と言われた松下幸之助氏は、その著書のなかで「人間には、信仰の本能がある。」と述べています。彼の言う「信仰の本能」とは、一体どういう事を指すのでしょう。世界各地には、様々な民族が色々な歴史観、宗教を持ちながら生きています。その共通するところは「人間は生まれつき、何か偉大なるもの、いわゆるサムシング・グレートを信じる心を持っている。そう言う本能を持っている。」と言えるのではないかという考え方もあるのです。要するに、子供が親を信じ敬うように「自分の創り主、あるいは生みの親は誰であるか?」ということを求め、それに憧れる気持ちが人間の...
執筆者 西村 | 2025年09月19日 | 本当の終活
アリストテレスは「人間は幸福を目的とする」と言いましたが、幸福になる為には、色々な行動、言動、活動に対して、自由が与えられなければなりません。同じ様に、チャンスも平等に与えられなからば、幸福になる機会が偏ってしまいます。例えば、学校を選択する自由、意見を発表する自由、職業を選べる自由、どこへでも移動できる自由などがなければ、私達は籠の中の鳥達の様な、制限された自由とチャンスのみになってしまいます。当然、幸福も限られたものにならざるを得ないでしょう。チャンスが平等になされたら、その結果においても公平でなければいけません。「チャンスが平等...
執筆者 西村 | 2025年09月04日 | 本当の終活
「悟り」と言うと皆様は、どんなことをイメージするでしょうか。「お坊さんが修行している」とか「坐禅を組んでいるとか」そうした、仏教関係者が何かを精進している姿が想い浮かぶかも知れません。しかし「悟り」は、日常的に私たちの中にもあるとされています。「こう言う態度をとると、他人は喜んでくれる。」とか「人間社会は、こうした原理原則で動いている。」とか、その人が経験や智慧から学んだことが「悟り」のように感じられる時もあります。その感覚は、あながち間違いではないかも知れません。但し、その悟りにも段階があります。仏教ではその段階を「預流(よる)」「...
執筆者 西村 | 2025年05月21日 | 本当の終活
歳を取ってくると「健康の不安」や「経済的な不安」あるいは「孤独への不安」で押し潰されそうになります。特に「経済的な不安」は年金問題にも関わってくるばかりではなく、「孤独への不安」とも関係しているので、より深刻さが増します。2017年に105歳で亡くなられた日野原重明先生は「結局のところ、老後の経済問題は人間関係論になるんだ。若い頃から人間関係作りをしなければいけない。人間関係作りへの手間と時間を惜しんだ人は、老後が孤独だし、経済的な不安を抱えることになる。少子化の中で、子供や孫に助けて貰うと言うことは彼らの負担にもなるし、それが原因で...