執筆者 西村 | 2025年05月21日 | 本当の終活
歳を取ってくると「健康の不安」や「経済的な不安」あるいは「孤独への不安」で押し潰されそうになります。特に「経済的な不安」は年金問題にも関わってくるばかりではなく、「孤独への不安」とも関係しているので、より深刻さが増します。2017年に105歳で亡くなられた日野原重明先生は「結局のところ、老後の経済問題は人間関係論になるんだ。若い頃から人間関係作りをしなければいけない。人間関係作りへの手間と時間を惜しんだ人は、老後が孤独だし、経済的な不安を抱えることになる。少子化の中で、子供や孫に助けて貰うと言うことは彼らの負担にもなるし、それが原因で...
執筆者 西村 | 2025年04月24日 | 本当の終活
最近では、仏教を本職でやられている住職さんでも「死んだらどうなるのか分かりません」と言っています。「魂はあるのですか?」と訊かれると「分かりません」と答え、「死後は何処に行くのですか?」と訊かれても「分かりません」と答える方が多くなってきました。仏教の専門学校や大学で教授達から、そう教わって卒業したので仕方がないと言えばそれまでですが、一般の人達は誰に死後の事を聞けば良いのか困ってしまいますね。因みに仏教では霊魂の有無について否定はしておりません。釈迦は「ガンジス川が氾濫したら、その氾濫した川によって、土で作った家が流れ去るように、人...
執筆者 西村 | 2025年04月08日 | 本当の終活
恵心僧都源信は平安時代中期の人(942〜1017年)ですが、念仏宗を強く押し出して、仏教を布教した方でもあります。また「往生要集」と言う、仏教の様々な経典から地獄や極楽の様子が書かれた部分を抜粋し編集、編纂した書籍も残しました。「往生要集」の中には地獄のことが沢山書かれています。地獄は大きく分けると「灼熱地獄」と「寒冷地獄」と言う2つのタイプに分かれるとされていますが、源信は基本的に「灼熱地獄」の方を主に書いています。また、地獄の段階を五戒(不殺生、不偸盗、不邪淫、不飲酒、不妄語)を犯した種類によって分けてます。ただ、現代人の多くは五...
執筆者 西村 | 2025年04月05日 | 本当の終活
私達は政府から騙されている事が沢山ありますが、その一つが年金制度です。私達は「老後に貰えるから」という理由で、年金を支払っていますが、政府の方は年金を税金代わりに使っています。ゆくゆくは、年金として返していかなければいけないお金なのに、未来の子供達からの税金を期待して、年金分を他の事に使っています。また「年金制度が崩壊したら大変でしょう。だから増税して、老後が安心できる社会にしましょう。」と言っていますが、高齢者の割合が年々増えていく日本では、年金制度が破綻することは目に見えています。なのに政府は、振り込め詐欺と同じようなことを国家で...
執筆者 西村 | 2025年04月04日 | 本当の終活
「あなたの寿命が、残りあと1年しかないとしたら、あなたは何をしますか?」こんな問い掛けを、私は自分自身に時々質問します。20代から40代の時は「まだ1年もあるなら、寿命を延ばして、その運命を変えてやる!」くらいの気持ちで、健康と事故には気を付けながらも「それまでと同じ毎日」を生きていた気がします。しかし、還暦を迎える頃から「今日も新しい出逢いがあった。何か伝える事が出来ただろうか?思い残しはないだろうか?」と、反省や後悔をするようになりました。後悔や反省はするけれど、50代までの自分の人生を振り返った時よりも、今の方が充実した毎日を送...
執筆者 西村 | 2025年03月25日 | 本当の終活
仏教には「三法印」といって「諸行無常」「諸法無我」「涅槃寂静」と言う代表的な教えがあり、これが仏教の旗印とされています。諸行無常は「川の流れのように人生は変転して、変化して止まないものである」と言う考えです。諸法無我は「ありとあらゆる物は、壊れていく性質を持っている。地上にある物全て滅んでいく。だからこの世的な肉体や物質、物体に執着しても何ら永遠なる物はないのだ」と言う考え方です。涅槃寂静は「この世界に住んでおりながら、この世界を超えた、自分自身の絶対的存在の中に参入して行く」と言う心情を表しています。しかし、この三法印に一つ加えて「...