お墓参り

お墓参り

昔から色んな宗教や集まりで「お墓参りしたら良いことがあった!」と良く話してますが、私は「どうかな?」と思って聴いています。御先祖様を大切にすることは、自分の親兄弟を大切に想うことにも繋がるので、決して悪いことではないとは思いますが、「これだけお墓参りをして、綺麗にしたから〇〇を叶えて下さい!」的なことならば、御利益信仰と何ら変わりません。また、御先祖様が天国にばかり行っているとは限りませんので、想いを寄せることで地獄に通じて、芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」ように、蛛の糸を地獄に垂らすことにもなりかねません。蜘蛛の糸を垂らされた方は「良い...
何故ここにいるのか

何故ここにいるのか

「なぜ自分は今ここにいるのか?」ということを、自分に問うたことがある人が、どの位いらっしゃるか分かりませんが、そんなに多くではないことでしょう。「なぜ私は、今ここにいるのか。何のためにいるのか。何を成すためにいるのか。私は今この世の中に必要なのか。」と言うようなことを、自分自身に問わなければ、人間として拠って立つべきところは、ないかも知れません。「三食を得るためだけに生きている。」と言うことであれば、それは動物たちと余り大きくは変わりません。「人間は偶然にこの世の中に投げ出された。」と言う考え方(実存主義哲学)もありますが、その言葉を...
老いて学べば

老いて学べば

「この世で学んだことは、あの世に持って還れる」と、皆さんは聞いたらどんな事を思うでしょうか。「そもそも、あの世があるかどうかも分からないからナンセンス。」と言いたくなる方も、いらっしゃるでしょう。そう言う方は「死んだら何もかも終わり。ただほんの少しだけの灰が残るのみ。」とお考えの方達でしょう。そのように信じていた時期も、私にもありましたが「それでは余りに虚しい人生。せっかく努力精進、泣きながら苦労してきたのだから、報われることがあっても良いんじゃないか。」と思った時に、俄然「死」について勉強する気になりました。「あの世があると仮定した...
地獄ってどんな所?

地獄ってどんな所?

映画でも小説でも「この世の地獄を味合わせてやる!」なんてセリフがありますが、実際に地獄ってどんな所でしょうか?毎日痛みを伴う苦痛地獄のようなところもあれば、怖い人から追いかけ回されて逃げる恐怖地獄、お金も食べ物もなくて段々と衰えていく餓鬼地獄…あまり想像したく無いですが、この世にも地獄のような環境は存在するのかも知れません。生きているうちは、こうした地獄を味合わなかったけれど、あの世に行ってから体験する人もいます。いつも他人から、何かを奪ってやろうと考えている人は、きっと餓鬼地獄に落ちるでしょう。「自分が欲しいと思う、お金や家や地位や...
信仰の本能

信仰の本能

経営の神様と言われた松下幸之助氏は、その著書のなかで「人間には、信仰の本能がある。」と述べています。彼の言う「信仰の本能」とは、一体どういう事を指すのでしょう。世界各地には、様々な民族が色々な歴史観、宗教を持ちながら生きています。その共通するところは「人間は生まれつき、何か偉大なるもの、いわゆるサムシング・グレートを信じる心を持っている。そう言う本能を持っている。」と言えるのではないかという考え方もあるのです。要するに、子供が親を信じ敬うように「自分の創り主、あるいは生みの親は誰であるか?」ということを求め、それに憧れる気持ちが人間の...
人間は幸福を目的とする

人間は幸福を目的とする

アリストテレスは「人間は幸福を目的とする」と言いましたが、幸福になる為には、色々な行動、言動、活動に対して、自由が与えられなければなりません。同じ様に、チャンスも平等に与えられなからば、幸福になる機会が偏ってしまいます。例えば、学校を選択する自由、意見を発表する自由、職業を選べる自由、どこへでも移動できる自由などがなければ、私達は籠の中の鳥達の様な、制限された自由とチャンスのみになってしまいます。当然、幸福も限られたものにならざるを得ないでしょう。チャンスが平等になされたら、その結果においても公平でなければいけません。「チャンスが平等...