執筆者 西村 | 2024年08月07日 | 雑記帳
通常、物質は固まる事で比重が重くなります。気体である二酸化炭素が固まれば重くなり、目に見えない形からドライアイスのようになります。逆に固い鉱物も高い温度で熱せられることで液体状に変わります。そうして固体の時より比重が軽くなります。しかし、水だけは固体の氷になると、比重が軽くなり水に浮くようになります。もし氷が他の物質のように氷になると比重が重くなったとしたら、湖でも底に氷の塊が溜まり、やがて湖全体が凍りつき、生き物は生きて行けなくなることでしょう。でもありがたい事に氷は浮いてくれるので、湖面の表面は凍りついても、湖面下では水のままなの...
執筆者 西村 | 2024年08月05日 | 雑記帳
「いただきます」は何も食事の時ばかりではなく、誰かに何かを貰った時にも感謝の言葉として使われます。例えば「つまらないものですが、お納めください」「ありがとうございます。折角ですので遠慮なくいただきます」などのように使われます。これは「いただきます」が「頂きます」「戴きます」から出来た言葉であるように「貰ったものを頭の上に掲げて大切にする」作法から来ています。同じような食事の際の「いただきます」も、頭の上に掲げる行為は流石にしないけれど「謹んで命を貰い受ける」事を意味しています。英語にすると「I’ll enjoy...
執筆者 西村 | 2024年08月03日 | 雑記帳
盆踊りの由来は「念仏踊り」から来ていると言われています。念仏踊りと言えば鎌倉時代の一遍上人が有名ですね。時代的背景からすれば、異常気象で作物の不作が続き、政情も不安定で多くの人達が将来に不安を感じている時だったので念仏踊りが流行ったと言われております。苦しくて生きていくこと自体が辛かったので、南無阿弥陀仏を唱えて踊ることで、普段の嫌なことを忘れる効果があったのだと思われます。念仏踊りや盆踊りのように、知らない者同士でも皆んなで輪になって踊ることで一体感も出ますし「皆んな一緒に頑張って生きている」と言う仲間意識も芽生えます。ひところ流行...
執筆者 西村 | 2024年08月02日 | 雑記帳
お盆になると実家に帰って迎え火をしたり、お祭りに参加したりと行事がそれなりにあったりします。もともとお盆は地獄(餓鬼道)に落ちた親族を救うために供物を捧げた事が由来ですが、いつしか死者の魂をこの世に迎える形になっているようです。餓鬼道とは食べ物が満足に食べられず餓死したりした者達の中でも、食べ物に異様な執着をした者が落ちる地獄ですが、今の世の中でも意外に落ちてしまう方々が多いのかも知れないと思ってしまいます。世界中には毎日満足に食事が摂れない人達が8億人以上いると言われております。その内、年間で1,500万人以上が飢餓が原因で亡くなら...
執筆者 西村 | 2024年07月31日 | 雑記帳
李登輝元台湾総督は「日本の思想は、孔子の思想を超えている」と常々言っていたそうです。彼の言うとおり、日本には「武士道は死ぬ事とみつけたり」と山本常朝の「葉隠」に書かれてますが、孔子は論語の中で「あの世の世界」について書いていないし、それを問われたら「未だ生を知らず、焉んぞ死を知らんや」(未だ、この人生を生きると言うことの意味を分からない自分が、どうして死後の世界の事が分かるだろうか)と言っていました。もちろん死ぬことが目的で生きている訳ではありませんが、日本の侍たちは常に自分の死の事を考えた上で「自分は正しく生きているか?」「他人の人...
執筆者 西村 | 2024年07月29日 | 雑記帳
今の時代は便利なものが日々開発されて、私達の暮らしを豊かにしてくれています。その発明の中には、私たちの身近にいる生物達の特徴から学んで作られた製品も多く存在します。有名なところでは、カワセミのクチバシからヒントを得て作られた新幹線500系の先頭形状は広く知られています。他には、ホタルイカなどの発光生物の遺伝子から癌などの特定細胞を光らせる技術、蜘蛛の糸からヒントを得て作られた丈夫で軽い繊維など、多くの製品が今も研究され生み出されています。このように私達は自然から学ぶこと、取り入れる事も数多いのですが、同時に私達はこの自然を壊している存...