一元管理

一元管理

大抵の先進国と言われる国では、大きな政府による一元管理を行おうと躍起になっています。私達の住む日本国も例外ではなく、マイナンバー制度を始めてして、国民を政府の管理下に置こうと一生懸命です。しかし、この一元管理は必ず失敗する事でしょう。何故なら過去の歴史がそれを証明しているからです。1700年代のイギリスで「国富論」を唱えたアダム・スミスの「レッセフェール」(なすに任せよと言うフランス語)と言う言葉に従い「自由放任経済」を採用した側が勝ち、マルクスの言うように理論と理性で経済をコントロールしようとした側が負けました。賢い人達が、社会主義...
大人になれない大人

大人になれない大人

私の知り合いにもいましたが、家に遊びに行くと「お爺さんが〇〇大学で首席だった」とか「帝国軍でとても偉い人だった」とか「お母さんが美人でミス〇〇だった」など自慢話を聞かされたことがありました。中には「明治時代には、この辺の土地を全て持っていた」とか「どこそこの神社仏閣に多額の寄付をした」とか、言ってくる人もいましたが、どう答えて良いか困ったものです。下手に褒めると永遠に自慢話をされるし、シカトすれば怒られるし、こうした自慢話を聞かされるほど辛いものはないですね。笑結局のところ、自分自身のことではない事を自慢する方々は「自分自身に自信がな...
天才の宿命

天才の宿命

「自分も天才だったらどんなに良かったろう」と思うことは、多々ありました。しかし、学問や芸術、芸能の世界でも、スポーツの世界でも、天才の呼ばれる人はほんの一握り。だからこそ、羨ましがられし、称賛もされるのでしょう。でも、そんな彼らでも悩みはある筈です。ある将棋界で天才と持て囃された方が、テレビに出演された時、司会者から「とある国の政治指導者」について質問されました。「〇〇さんのことについて、どう思われますか?」という質問に、彼は「〇〇さんって、何をされている方ですか?」と答えたところ、その場にいた出演者が皆んな固まったというお話がありま...
世間という書物

世間という書物

勉強が出来て、素晴らしい大学に入って、立派な成績を残して、弁護士やお医者さんになったりしても、人の人情の機微、つまりは「人の気持ち」が分からないと、本当の意味で「仕事が出来る」とは言えないかも知れないと思うことがあります。例えば、司法試験は一昔前前なら2〜3%の合格率に行くか行かないかだったので(今は40%を超えているようです)司法浪人が何千人もいて、毎日法律ばかりの勉強をして、テレビも新聞も見ず、人付き合いも極力減らして司法試験を受けていたようです。そうして、ようやく司法試験に合格して、裁判官や検事、弁護士になるのですけれど、その中...
面接

面接

私も前職では新卒者から中途採用まで、年間200名近くの面接を長い間やってきました。そこで気づいたことは「プライドを持つのは大切なことだけれど、学歴や肩書や年収では人間性は測れない」と言うことです。有名国立大学や超難関大学を卒業したからと言って、面接官を馬鹿にした態度をあからさまに取る人もいたり、自分の華やかな家系のことを自慢げに披露する人もいましたが、大抵は忍耐力の無い、自己中の方が多かった様に覚えています。特に超有名大学を卒業したばかりの人は、扱い辛い人が結構な数いました。そりゃあそうでしょう。大学では一番上の先輩として威張って来た...
暗闇の中

暗闇の中

「私はこうして成功した」「私はこれで、お金持ちになった」「私はある時、神から言葉を受けたから、こうして皆んなに説法している」と言っている方々がいらっしゃいます。しかしながら、本当の意味で「悟っているのか?」と問われたら、甚だ怪しいと思われます。「自分を大きくする者ほど小さき人であり、自分を小さき者と思う人ほど大きな人物である」と聖書にも書かれている通り、心狭き小人ほど自分を大きく見せたがるものです。「自分にとって、本当に大切なものは何なのか?」を暗闇の中で探している状態が私達あるならば、一本の蝋燭の火が灯っているだけでも「本当に大切な...