祈り

祈り

小さなことでも毎日続けることは、とても難しいことだと思います。でも私達は本能的に続けている事もあります。例えば食べる事、寝ること、おトイレに行くこと。「本能的なことだから当たり前だろう」と言われてしまいそうですが、それが当たり前のように出来ない方も、世の中にはいらっしゃいます。精神的な事で摂食障害や睡眠障害になる方が多くなっていると聞きます。かたや自発的に毎日同じことを続けている方もおります。「40年以上、毎朝早起きして冷水を浴びている」という御老人にお逢いした事もあります。12才から毎朝毎晩お祈りを欠かさないという女性宗教者の方にも...
サリバン先生

サリバン先生

皆様はヘレンケラー女史については皆様は良くご存知のことでしょう。視覚と聴覚が不自由でしたが、障害を持つ人々や女性参政権、労働者の権利、世界平和のため運動を起こしました。社会啓蒙家として障害を支えた偉人です。そのヘレンケラー女史を教育指導した方がアン・サリバン先生ですが、その生涯についてはヘレンケラー女史ほど知られていません。ご自分自身も目を患い回復したものの、生涯元の通りとはならなかったようです。縁あってヘレンの家庭教師になったのですが、ヘレンは甘やかされて育ったせいもあり「嫌な事はしない。したい事だけする。」と言う極度のワガママ性格...
角

和式婚礼の際には新婦が「角隠し」を被りますが、あれは鬼から来ている事を多くの方はご存知ないかと思います。子供達に「怒ったお母さんの絵を描いて」と言うと、決まって大体の子供達はお母さんの頭に角を描くそうです。二本角や大きな一本角や、色々な形状や大きさで描かれるので、先生達も思わず笑ってしまうそうです。「この子のお母さんは怒らせたら、きっと凄く怖いんだろうな」と想像出来てしまうそうです。話を元に戻しますが「女性は怒らせると怖い。鬼のように角が生えてくる」と言うところから「そうした強さの象徴である角を隠してお嫁に行く」という意味で、角隠しを...
勉強

勉強

欲は人間の成長にとって必要なものです。そもそも欲のない人は努力はしません。何故なら満ち足りているから、あくせく努力する必要性を感じません。「子供達が勉強をしないのは楽をしたいからだ」と言う親御さんが時々いらっしゃいますが、そもそも勉強をしてどんな得があるのか説明してくれる先生が居なかったり、その説明にその子自身が納得出来なかったら、優秀な子供達ほど勉強はしないでしょう。勉強とは一言で言うと「知識の吸収」と言い換えても良いかも知れませんが、もともとは「真理を知ること」だと哲学者たちは言っております。自分が生まれてきた理由、宇宙の真理、地...
天命

天命

「人事を尽くして天命を待つ」と言う言葉がありますが、現代の解釈では「やるだけの事はやって、あとはお任せしよう」的な感じで使われている様です。しかし本来の意味は「天命を知り、自らの努力を惜しまない」と言う意味であると、私は師匠から聞いております。もしそれが本当ならば、全く逆の意味になってしまいますね。「天命を全うする事が良い結果を生むのだから、結果を待つのではなく、天命を尽くすことに努力する事が何より大切だ」と師匠は言いたかったのだと私は解釈しております。そもそもここでも使われている「天命」とは何なのでしょう。以前も書いた事がありますが...
雑草

雑草

「雑草と言う植物はない」とは、植物をこよなく愛された昭和天皇の御言葉ですが、昭和天皇のお人柄が現れたとてもお優しい言葉だと思います。人間は勝手に米や麦など人間に役立つ草花以外は雑草と決めつけてしまいますが、彼らからすると失礼な話です。彼らも日々一生懸命に生きて、あるものは慎み深く可憐な花を咲かせ、あるものはフワフワと綿毛のような種を撒きます。人に対しても「自分に得になる人とならない人を分けている」ようでは、昭和天皇のような優しいお気持ちには決してなれません。仕事に関しても「雑用」と称して、その仕事を拒む新入社員や幹部達がいますが、これ...