胡蝶の夢

胡蝶の夢

老荘思想と言われる「人や自然のありのままを良し」とする思想が、忙しい現代人にとって、時々必要ではないかと思います。老荘思想は、老子と荘子が確立させてと言われておりますが、もともと土着信仰的にあった「自然崇拝」である「道教」が発展したものという説もあります。道教は日本におけるアメニズム(八百万の神)の考え方に近く、原点である日本神道系の考え方が、大陸に渡ったと言う説もあるくらいです。老荘思想を確立したひとり、荘子は「自分が蝶になってヒラヒラと飛んでいる夢をみました。夢から覚めて自分と周りの環境をみた時に、違和感を感じました。本当の自分は...
数字やアルファベット

数字やアルファベット

数学においては、まず基本的に数字がなくては成り立たないでしょう。英語においては、アルファベットがないと単語が作れなくて、単語がないと文章が成り立ちません。魂や神の存在は、学問における数字やアルファベットに当たるものだと、ギリシャの哲学者達は考えていたようです。特にソクラテス、プラトン、アリストテレスは哲学の根源的なるものに、イデア(魂)や神をおいていました。アルファベットで単語が出来て、単語を組み合わせて文章を作る。同じく、複数の数字を組み合わせる事で、一定の数字ができ、それを足したり引いたり、掛けたり割ったりする事で、様々な高度な数...
ユング

ユング

ユングもフロイトと同じように「夢の解釈」をするのですが、彼の業績は「広大無辺な無意識の世界を開拓した」と言うところにあるのではないでしょうか。彼は幽体離脱体験をして「宇宙即我」の悟りを得たようです。ユングは、一種の新興宗教的な雰囲気を漂わせながらも、キリスト教では新宗教をつくれないので、その代わりに「心理学」と言う学問で、「キリスト的新宗教」を世の中に問うたのではないかと思われます。また彼は、人類が共有する「元型」的な無意識のようなものについて、「元型論」と言う書籍の中で説いています。「元型」とは、今風で言えば「アカシックレコード」の...
フロイト

フロイト

心理学において三巨頭と言われているのが「フロイト」と「ユング」と「アドラー」です。アドラーについては以前、書かせていただいたことがありますので、今日は「フロイト」ついて、思うところを書かせていただきます。フロイトは著書「夢判断」あたりから後「幼少期の幼児性欲が、色々と人生に影響する」と言うような考え方をし「幼児の時における色々なコンプレックスのようなものが、成人してからも人生航路に影響を与える」と考えました。この為「幼少時に出来たトラウマ(精神的外傷)のようなものが何かないか」と言うことを調べていきます。そして「原因を追求し、原因が分...
現代の学問

現代の学問

現代の学問の基礎を作ったのはアリストテレスとされていますが、その師匠プラトンの、そのまた師匠がソクラテスです。そのソクラテスは、「学問の始まりは対話篇から始まる」としております。プラトンが書いた記述を見れば分かるように「真理を発見して行く過程は、対話からなされている」ということです。ある人が疑問に思ったこと、不思議だと感じた事柄を、対話して行く中で、一つ一つ解きほぐし、まるで筍の皮を一枚一枚剥がして行くような感じで、真理の核を見つける感じなのでしょう。「何のために学問をしているのか?」と現代の学者がソクラテスに問われたら、どう答えるで...
仕事を頼むなら

仕事を頼むなら

仕事を頼みたい時に、複数の対象者がいた場合、あなたは暇そうな人に頼みますか?それとも忙しそうな人に頼みますか?私なら忙しそうな人に仕事を頼みます。何故なら、忙しい人は仕事を片付けるのが早いので、仕事を任せても比較的に安心できます。仕事が出来る人ほど、仕事が舞い込んでくるから忙しいのです。逆に暇な人は「あの人に頼むとややこしくなって、返って面倒だから仕事が頼めない」となり、仕事が減って行くから、段々と暇になるのです。ただ、仕事が出来ないが為に、忙しくなっている人もいるし、そもそも忙しいフリをしているだけの人もいるので、注意は必要です。本...