甘え

甘え

ストイックな方の中には「自分に厳しく他人には優しく」をモットーのようにして生きておられる方もいらっしゃる事と思います。ですが、自己犠牲の上に成り立つ社会では健全な発展繁栄は望めません。何故なら、世界人類全ての人がストイックになってしまったらどうなるかを想像すれば、ご理解いただけるかと思います。自己犠牲は「緩慢な自殺行為」でもあるから、世界中の人々がそんな気持ちで暮らしていたら、世界から戦争や争いは亡くなる代わりに、少しずつ滅亡へ向かって行く事でしょう。自分を甘えかせてばっかりではダメな人間になってしまうように、他の人を甘えかせてばかり...
不安

不安

不安と言うものにもプラスのものとマイナスのものがある様です。マイナスのものとしては、現在只今に対する不安と言うよりは、将来に対する漠然とした不安が大半を占めます。いわゆる取越苦労と言われる不安ですが、これはマイナス思考になりがちです。「あんなことが起きたら嫌だなあ」とか「病気や事故にあって死んでしまうんではないか」とか、99%起きる可能性がない事であっても、未来の事は分からないのでマイナス的な気持ちになってしまう事もあります。プラスの方としては、悪い事が起きないように「事前に創意工夫を凝らして対応しておく」など不安材料を梃子にして、プ...
疑問と猜疑心

疑問と猜疑心

疑問と猜疑心は似ているところがありますが、その結果については正反対になる事が多いようです。疑問は「何故そうなるのだろう?どうしてこうなるのだろう?」と探究心や向上心の元になる場合が多いですが、猜疑心は、過去の騙された経験や辛い目に遭った出来事から自分を守る為に、疑う心が芽生え肥大して現れてしまいます。従って猜疑心にはネガティブな想いがあるので「他人を活かす思い」や「積極的になって行こう」と言う考えが生まれてきません。新しい人に出会っても、猜疑心があると自分を護る事しか考えないので、積極的な交流は心から出来ないので、折角の幸福チャンスも...
普通の人

普通の人

私の子供の頃には、大人になったら「プロ野球選手になりたい」とか「博士か大臣になりたい」「大金持ちになりたい」と言う友達が多かった。しかし、半世紀が過ぎた今は如何だろうか?今でも小学生男子の将来なりたい職業にはプロ野球選手やサッカー選手が上位を占めているようです。「なんだ、やっぱり子供の夢は変わらないのだな」と安心したところもあったのですが、会社員が5位に入っていると言うところは驚きました。「夢や目標が会社員って?」と思ってしまうのは私だけでしょうか?会社員になる事すら難しい世の中になってしまったからなのでしょうか?それとも大会社の社員...
不動心と執着心

不動心と執着心

自分の目標や使命が決まったなら、それに向かって突き進んで行きたいと思うのですが、その想いが執着心となっては元も子もありません。では「目的を遂行する為に、我武者羅になり過ぎて周りに迷惑を掛けてはいないか?」などの執着心に気をつけるには、どうしたら良いのでしょうか?以下の三つを定期的に自己点検する事が大切なようです。①自分の心の平静が害されていないか?②他人との比較がとても気になっていないか?③客観的に見て焦っていると思われていないか?最終的には「小極では負けても大極では勝っている」と言う状況を創れば良いのですから「肝を据えて、その時が来...
幸せと感じる時

幸せと感じる時

ハーバード大学の長年の調査によると、人の幸福度は「地位や名誉や財産、老後の蓄えはあまり関係がなく、幸福感と健康は次のことに由来する事が多い」との事でした。「自分とどれだけ深く関わる人がいるか?」「自分をどれだけ深く理解してくれる人がいるか?」で幸福度が違ってくるそうです。関わる人=理解してくれる人とはならない所が難しいところでもあるかも知れませんね。「愛があれば幸せ」という方も多いかと思いますが、愛=関心度と捉えれば上記の事も理解出来ます。「愛の反対は無関心」という言葉からしても、「他人に関心を寄せるという事が世界を幸福に導く」という...