執筆者 西村 | 2025年09月14日 | 雑記帳
第二次世界大戦におけるドイツに対して、ユダヤ人政治哲学者のハンナ・アーレントは「全体主義」「帝国主義」「権威主義」国家という危険的な体制が存在することを指摘しました。また、戦後裁判によるドイツのアイヒマン(列車に大勢のユダヤ人を乗せて、ポーランドのガス室収容所に送った責任者)に対して、「悪の凡庸さ」という言葉を使い、同胞であるユダヤ人から多くの批判を受けました。彼女は「アイヒマンは特別な悪人ではない。役場の職員を連れてこようと、市会議員を連れて来ようと、国家公務員を連れて来ようと、アイヒマンの立場に立ったら、全員同じことをするだろう。...
執筆者 西村 | 2025年09月13日 | 雑記帳
最近、YouTubeでも「古神道の復興」のような流れが加速されて来た感じがします。古神道と調べると、「仏教や儒教などの外来思想が日本に伝わる以前の、日本固有の神道の信仰や儀礼を指す」と出てきます。特徴としては「特定の教祖や教団組織を持たない」「自然崇拝や祖先信仰を基盤とし、地域や血縁共同体を中心とする」ことがあげられます。故安倍晋三氏も「古神道の復興」に傾倒していたと言われています。同じようなことが第二次世界大戦時におけるドイツにも起きていました。ヒトラーにおける「ドイルド教の復興」です。ドイルド教は、古代ヨーロッパ西部やイギリスに定...
執筆者 西村 | 2025年09月12日 | 雑記帳
法が治る国家を「法治国家」と言うように、一人の独裁者あるいは幹部層の人間だけで治められている国を「人治国家」と言います。「この近現代の中で、そんな非民主義的な国家があるの?」と言われそうですが、日本の近くにも複数国が存在しています。人治国家は、法治国家の皮を被りながらも、その実は独裁者の感情で、その国体をコロコロと変えて行きます。また人治国家には「表現の自由」「信仰の自由」が法律に明記されていても、無視される傾向にあります。つまり、現体制に対して批判的な人間は粛清されることになります。従って人治国家は「恐怖国家」になりやすいと言えます...
執筆者 西村 | 2025年09月11日 | 生前葬(感謝の会), 雑記帳
リーダー論として「人心掌握術」は、どうしても欠かせないでしょう。皆んなに嫌われているようでは、リーダーシップは取れないから当然のことです。しかし、この人心掌握を「恐怖」で行っているリーダーが多いことには、とても残念な気持ちになります。「言った通りにしなければ、左遷する」とか「指示に従わないのであればクビだ」とか言った、恐怖で人を縛る方法は、いずれ時間を待たずして必ず破綻します。もう一つ厄介なのが「叱れないリーダー」です。部下達の顔色ばかり伺い、「君の言う通りだね。そうしよう。」「私の指示が足りなかったね。君は悪く無いよ。」等と、変にへ...
執筆者 西村 | 2025年09月10日 | 雑記帳
歴史を見ても豪胆な人は数多くいました。関羽や張飛、柴田勝家や本多忠勝、ナポレオン、シーザーなど挙げればキリがありません。しかし豪胆だからと言って「度胸が良い」とも限らないから、人は面白いですね。豪胆な人は、現場ではバリバリ戦うから頼りになります。あなたの周りにも「この人に仕事を任せておけば、どんなトラブルがあっても大丈夫!」と言う豪傑がいることでしょう。でも、その人が本当に「度胸が良いのか」までは分かりません。豪胆な人は怖いもの知らずのところもあり、「それはやめておいた方が良い」と言うことも、命知らず的に向かって行ってしまうところがあ...
執筆者 西村 | 2025年09月08日 | 雑記帳
放送禁止用語でもあるので、一頃はあまり聞かなくなった言葉に「クレージー」がありますが、また復活して来たようです。「クレージーな旅」「クレージーな楽曲」「クレージーな情熱」など、目にする事が多くなりました。故スティーブ・ジョブズもクレージーと言う単語をよく使っていましたが、彼には「独特なクレージー」の意味がありました。スティーブ・ジョブズにとってのクレージーは「好奇心を持つこと」と言うことであり、それが人間の「心の美しさ」に繋がると考えていました。彼は米国のリード大学を中退しておりますが、その後もカリグラフィーを聴講で学んでいました。そ...