朱子学

朱子学

儒学は中国において長く正統派の学問として扱われていたのですが、宋代になると12世紀ころに朱子という人が出てきて、朱子学が確立されました。朱子学は、儒教の一種の注釈訓詁学であり、学問的なものです。朱子は「あらゆるものの中に真理がある」という見方をしていて、それらを探究していこうとします。これは朱子学における「格物致知(物事の通りを究め、知識を得ること)」と言っても良いかも知れません。朱子を知らない人でも「少年老い易く、学成り難し」という言葉はご存じかと思います。この言葉は「偶成」という漢詩に出てきます。中国では官吏登用の国家試験として「...
マルキシズムと陽明学

マルキシズムと陽明学

マルキシズムと陽明学を比べると、「革命思想」という面と「行動を重視する思想」というところは似ているのですが、その開祖にあたる人の考え方はかなり違います。マルクスは19世紀半ばに色々な本を出しましたが、不平不満を中心とする「嫉妬の哲学」がマルキシズムであり、マルキシズムは「嫉妬からの行動学」なのです。確かに、陽明学を学んで乱を起こした大塩平八郎を見ると、確かにややマルキシズムに似たものを感じるかも知れません。しかし王陽明を調べてみれば、マルクスとはかなり違うタイプの人であることが分かるだろうと思います。陽明学の流れは、一時潜伏していまし...
ダニング=クルーガー効果

ダニング=クルーガー効果

ダニング=クルーガー効果とは、能力や知識の低い人が、自分自身の能力を、実際よりも高く(過大に)評価してしまう心理的な現象です。自身を客観視する「メタ認知」の不足が原因であり、無能な人ほど自信満々になりやすい傾向があります。この効果は1999年に心理学者のダニングとクルーガーによって提唱され、1999年のイグノーベル賞も受賞しています。...
第一原因

第一原因

物事には原因が必ずあります。「自分が存在している為には、両親が必ずいた」ということです。そして、その両親にも両親がいて…というように探っていくと、必ず前者(原因)というものが存在します。どんどんと遡って行けば、必ず「第一原因」と言うものがあるはずです。この「第一原因こそが神である」と、多くの哲学者や神学者たちが証明しようと試みてきました。「結果に対しては原因がある」ということを考えれば、やはり「この世界を創った最初のものがいる」と考えることは、常識的に考えても筋が通っています。この世界が偶然に出来たものと考えることが、最近の主流ではあ...
心の法則

心の法則

この宇宙に存在しているもの全てに「心の法則」が適用されると言ったら、皆様は驚くでしょうか。「信じられない!そんなのは妄想だ!」と思うでしょうか。古来より多くの賢人偉人たちは、「心の法則」が全宇宙を統べていることを発見しました。ある時はそれを「イデア」と呼び、ある時は「魂」と呼び、ある人は「仏性」と説明しました。被造物である全てのものには「心の法則」があるからこそ、全てのものは「全てのものの気持ちが分かる」はずなのですが、閉ざされた心では、お互いに繋がらないようになっているようです。目覚めたる者「覚者(仏陀)」とは、心の法則に則って、全...
王陽明

王陽明

王陽明は中国の明代の儒学者で、陽明学の開祖となった方です。思想的には朱子学を批判して、南宋の陸象山の「心即理」の説を発展させると共に、心と行いの関連について「知行合一論」を説きました。日本では中江藤樹が、王陽明死後80年くらいしてから生まれて、日本の陽明学の開祖的な立場となりました。1837年に大阪で起きた「大塩平八郎の乱」の首謀者である大塩平八郎は、大坂町奉行所の元与力で陽明学者でもありました。彼はどうしても庶民が苦しむ姿を目を背けることが出来なくて、一揆的な行動に出たとされています。更に、陽明学は横井小楠や佐久間象山にも受け継がれ...