執筆者 西村 | 2024年08月16日 | 雑記帳
私達の身体を作っている重要な物質であるタンパク質。そのタンパク質を構成しているアミノ酸は、その分子内にアミノ基(-NH2)とカルボキシル基(-COOH)を持つ化合物であり、グリシンを除くアミノ酸には、ちょうど右手と左手の関係のように、互いに鏡に映すと同一になる構造のものが存在し、一方をL体、もう一方をD体とよんで区別しています。面白いことに、地球上の生物は何故かL型のみである事が知られています。1950年代,胎児に重篤な四肢奇形を起こした薬学史上最悪のくすりであるサリドマイドは,この左右のアミノ酸が関係して発現したことが学会において発...
執筆者 西村 | 2024年08月15日 | 雑記帳
ここのところ水に関する投稿が多くなって来ていますが、熱中症対策と言うこともあってなのかも知れない…そう思って下されば幸いです。笑水は地球上にどの様に現れたかについては諸説ありますが、地球がまだマグマの状態でドロドロしていた頃、漸く冷えて固まり出した時、水蒸気が溢れ出し水に成ったと言う説が一般的です。しかしアイオワ大学のフランク博士は「水は大半は宇宙から飛来した氷が元になっている」と言う説を唱え、NASAとハワイ大学も「その説の信憑性は高い」と発表して当時の新聞を賑わしました。今では「月が地球の衛星になった時に、水を地球にもたらした。」...
執筆者 西村 | 2024年08月13日 | 雑記帳
30年前の頃と比べると、長期滞在の外国の方がとても増えたと感覚的に感じます。厚生労働省の発表によると令和5年10月の時点で、全国で外国人労働者は200万人を超えているとのこと。日本の出生数は70万人程度なので、3倍近くの方々が働いている事になります。「日本人国籍を持つ人がどれだけ増えたか?」と言う事だけを考えると、日本と言う船の上の人数は減っているような感覚に陥りますが、それは乗組員だけの人数を数えているからですね。日本号と言う船にはお客様も乗っているのだと思えば、200万人の外国の方が「日本を楽しんでくれているかどうか?」が大切な事...
執筆者 西村 | 2024年08月12日 | 雑記帳
先日もトランプ元大統領が撃たれ、幸いなことにケガで済みましたが、何処の国でも政治家は命懸けのところがあります。しかし当の撃たれたトランプ元大統領は銃規制に消極的な姿勢です。殺人の道具は多々ありますが、殺傷能力から言って銃はダントツに高いと言えるでしょう。それ故に規制について米国においてさえも昔から議論の的になっていました。日本に火縄銃が入ったのは1543年と言われておりますが、そこから複製が作成出来るまではあっという間でした。堺商人の橘家又三郎は火縄銃の製法を学び、戦国大名達に売り付けました。こうして日本は瞬く間に諸外国が恐れるの程の...
執筆者 西村 | 2024年08月09日 | 雑記帳
「和学」・・・余り聞き慣れない言葉かと思います。国学と言い換えても良いかも知れませんが、厳密に言うと若干の違いがある様です。和学は「縄文時代から伝わる日本独自の考え方や作法または信仰を研究する学問」。それに比して国学は「和歌や古事記、源氏物語といった日本の古典を研究し、日本古来の精神や思想を明らかにしようとした学問」とされます。「どう違うのか?」と言うところですが、要は「渡来の考え方が入っているものも対象としているのか。それともそれを排除したものを対象としているのか」と言うところです。和歌や古事記にも中国大陸からの儒教や仏教の思想が入...
執筆者 西村 | 2024年08月08日 | 雑記帳
今年も各地で花火が沢山上がっている事でしょう。コロナ禍では花火まで自粛され、子供達の夏休みの日記や想い出からも消えてしまった時期がありました。本来、花火は亡くなった方々への慰霊の意味もあるので、コロナ禍ならば尚更花火を上げた方が良いのに…と私は勝手ながら思っておりました。以前知り合いの花火工場に入らせていただいた事があるのですが、それはそれは入るまでは勿論のこと、入ってからも厳重でした。何が厳重かと言いますと「静電気」です。特に乾燥している冬場はちょっとした摩擦で静電気が起きやすく、その静電気のせいで花火の材料である火薬類に引火してし...