ローマ時代の禁欲主義を意味する「ストイック」という言葉の元になった「ストア学派」があり、そのなかにエピクテトスという方が出て来ます。
彼は西暦50年頃の古代ギリシャのストア派の哲学者です。
しかし、彼は奴隷として売り買いされた人で、主人に仕えなければならない身分でした。
彼は家庭教師ができるほどの知恵と知識と経験があり、哲学者として認められるほどの人物でしたが、奴隷の身分なので、主人たちに暴力を振るわれることもあり、脚の骨が折れて不具になります。
その時のことを、彼は客観的に「ああ、今棒が振るわれて自分の脚に当たった。骨が砕ける音がした。」と分析、観察しています。
そして「主人であるから、奴隷をどう扱おうと自由なので構わない。骨が折れて不具になったが、自分がそれをどう思い、どのように生きていくかは、これは自分自身の問題なのだ。自分の内面の自由までは、主人であっても侵すことはできないのだ。」と言っています。
そうした「外部環境に依存しない自由」というものが存在するということを、このエピクテトスは『人生談義』という著書の中で説いています。
「自分がどう思うか」という自分の心については、例え奴隷であったとしても、100%自分の自由になるということを言いたかったのでしょう。
引き寄せの法則で有名なウェイン・ダイヤーの思想も、少しエピクテトスに似ているのかも知れません。
