西洋からの毒水

西洋からの毒水

日本人は縄文の時代から、調和を旨とする生活を重視して生きて来ました。欧米諸国の民は個人の尊厳を大切にし、個々の進化と進歩を重視して来ました。この衝突が歴史上何度もありましたが、明治維新で個人主義の思想が日本国中に流れ、時代は大きく変わって行ったのです。それまで「家長は家と家族を護る。家臣は主君を護る。国家は民を護る。」これが当たり前でしたが、西洋的な個人主義が入り込んだ事で、自分の身は自分で守る考え方に段々と変わって行きました。個人を大切にするが故に、教育も積極的に行われ個人の能力は飛躍的に伸びていきました。無個性に近かった江戸時代ま...
マルクス主義の実験

マルクス主義の実験

今から百年以上前にカール・マルクスが「資本論」と言う本を書き「共産党宣言」なして、共産主義が地球の半分くらいに広がりました。この共産主義の総括や如何に?と考えてみれば、簡単に言うと「貧乏を愛した人は貧乏になる」と言う事に尽きるのでは無いかと思います。マルクス主義の根本にあるのは「貧しさを正当化する」考えなのです。「私達が貧しいのは、私達から搾取している人達がいるからだ。奪っている人たちがいるから貧しいのだ。そして、いつも貧しい人は正しくて、豊かな人は悪いことをする。だから豊かな人達には暴力を使ってでも、革命を興してでも、引き摺り下さな...
先生の種類

先生の種類

世の中にはたくさんの先生と言われる方がいらっしゃいます。お医者さん、弁護士さん、政治家、教師など色んなところに先生が居て、先生と言われる人達と接しない日が無いくらいです。先生には3種類あると言った方がいらっしゃいました。ヤマト・ユダヤ友好協会会長の赤塚貴仁氏です。彼は、「ティーチャーは知識を教える先生。メンターは優れた助言や支援を行う先生。生徒と同じところに立ち、行くべき方向を指し示すガイド役のような先生もいる。」と仰っております。確かに知識は教えてくれる、仕事として導いてくれるティーチャーは世の中に沢山いるけれど、メンターやガイドと...
細胞分裂と個性化

細胞分裂と個性化

村上和雄氏は現在の奈良県天理市に生まれ、1983年に高血圧を引き起こす原因となる酵素「ヒト・レニン」の遺伝子解読に成功した分子生物学者です。その彼が著書の中で、iPS細胞の可能性を高く評価されていました。通常は細胞分裂の過程でその役割が分化していく細胞ですが、体細胞に少数の因子を導入し培養することで、様々な組織や臓器の細胞に分化する能力を持つ「多能性幹細胞」に変化させる技術です。(英語では「induced pluripotent stem...
上杉謙信

上杉謙信

一時期、私は新潟に住んでいた時もあり、上杉謙信については歴史的遺物も数多くあり、のめり込んだ事もありました。彼については様々な逸話や説があり、何故めいた武将の一人です。「上杉謙信は本当は女性だったのではないか?」と言う女性説や「上杉謙信と名乗る武将が複数いたのではないか?」と言う複数説…どれも眉唾ものなのかも知れないですが、彼の遺訓は後世に引き継がれ、西郷隆盛に大きな影響を与えたとされています。上杉謙信の「愛敬」は「敬天愛人」に繋がり、明治維新の思想において大きな役割を果たしたのではないかと思われます。「天を敬い人を愛す」まさに上杉謙...