執筆者 西村 | 2025年09月14日 | 雑記帳
第二次世界大戦におけるドイツに対して、ユダヤ人政治哲学者のハンナ・アーレントは「全体主義」「帝国主義」「権威主義」国家という危険的な体制が存在することを指摘しました。また、戦後裁判によるドイツのアイヒマン(列車に大勢のユダヤ人を乗せて、ポーランドのガス室収容所に送った責任者)に対して、「悪の凡庸さ」という言葉を使い、同胞であるユダヤ人から多くの批判を受けました。彼女は「アイヒマンは特別な悪人ではない。役場の職員を連れてこようと、市会議員を連れて来ようと、国家公務員を連れて来ようと、アイヒマンの立場に立ったら、全員同じことをするだろう。...