多死社会

多死社会

2023年の統計では日本の死者数は約159万人で、出生数約76万人の約2倍を超えました。このままですと死に直面する方が急増し続け、もはや病院などでの収容が追いつかなくなるそうです。そうなると「何処で、誰が、最期の時を看取るのか」が問題になってきます。一人ぼっちで誰の見送りもなく、この世を去ると言うのでは、人生の最期の瞬間としてあまりに悲しい感じがします。また別のアンケートでは、介護されている高齢者の3人に1人が「死にたい」と考えた事があると言います。悲しい事に、高齢者で自殺する方の95%は、家族と同居している方達だそうです。その理由は...
気

「気」は1945年までは「氣」と言う漢字が使われていました。しかしGHQの指導により改変されました。米と言う字は、米が主食のアジア人にとっては「命の根(もと)」であるので、中国人は「氣」と書いて、米のエネルギーが身体に如何に大切なのかを表していたのでしょう。「稲」は先程と「命の根(いのちのね)」から来ていると言う説と「稲光が多いと米が豊作になる」から来ていると言う説があります。色んな説はありますが、日本人の私たちからすると「こめ」や「いね」が大和語である訳ですから、「命の根が込められいるのがコメである」と言うのが意味がしっくりときます...
男女

男女

「男らしさ」「女らしさ」この言葉が現代では「性差別」と捉えられると言います。どうしてそうなるのか私には甚だ疑問ではありますが、性差別を声高に語る人達こそ、強烈に性の違いを意識しているような気がするのは私だけでしょうか?私は性の違いを意識していないせいか「男性だから…女性だから…」とか言う言葉は使いません。私達の子供は3人とも女性ですが「女性らしく振る舞いなさい」なんて言う言葉は一度も使ったことがありません。でも決して私が特別な訳ではないと思います。様々な競技に男女の別がある事も当たり前と思いますし、女の子がスカートを履こうと履くまいと...
花

当たり前の話ですが植物たちは自分たちで自分の育つ環境が選べません。偶然に種が落ちたところを自らの生活の場として、芽を出し、花を咲かせ、種を実らせ、枯れて行きます。それでも彼らは一生懸命に生きて、綺麗な花を私達に見せてくれます。彼らは人に美しい花を見せる事で、一銭の対価も得ていません。ただただ、誰が見てくれなくても花を咲かせます。それは次の時代へ子孫を残すため…確かにそうかも知れません。例え切り立った崖の斜面であっても、例え雨が少なく乾燥した大地であっても、命ある限り花を咲かせようと一生懸命に彼らは生きます。子孫を残すためだけとは思えな...
角

和式婚礼の際には新婦が「角隠し」を被りますが、あれは鬼から来ている事を多くの方はご存知ないかと思います。子供達に「怒ったお母さんの絵を描いて」と言うと、決まって大体の子供達はお母さんの頭に角を描くそうです。二本角や大きな一本角や、色々な形状や大きさで描かれるので、先生達も思わず笑ってしまうそうです。「この子のお母さんは怒らせたら、きっと凄く怖いんだろうな」と想像出来てしまうそうです。話を元に戻しますが「女性は怒らせると怖い。鬼のように角が生えてくる」と言うところから「そうした強さの象徴である角を隠してお嫁に行く」という意味で、角隠しを...