一万円札

一万円札

あなたの前に現れた人が「あなたに10,000円を差し上げます」と言って、しわくちゃの一万円札を渡して来たら、あなたは断りますか?中には色々と怪しんだりして、受け取りを断る人もいるでしょうが、大抵は喜んで受け取ることでしょう。では、その一万円札がビショビショに濡れていたらどうでしょう?それでもきっと受け取ることでしょう。何故なら、しわくちゃだろうが、濡れていようが、そのお札の一万円という価値は変わらないから。私たち人間も、例え歳を取ってシワシワになり、美しくなくなったとしても、汚れた格好をしていたとしても、その人の中身の価値は何ら変わら...
自分のやり方

自分のやり方

私のように歳をとってくると「自分のやり方」が固まってきて、なかなか融通が効かなくなってくるようです。自分のやり方にこだわるのは「自己満足のためなのか」「他人の智慧を拒否しているだけなのか」を、しっかりと自分自身で見極める事が大事であることを学びました。時代は絶えず進化しているのに、自分だけが進化せずに、今のままで止まっていては化石化してしまいます。周りの人達の智慧を借りなければ、独りよがりの自己満足でしか無いことも、辛い目にあって漸く理解できました。だからこそ自分のやり方にこだわる時には、「自己満足か?他人を拒否しているだけか?」と言...
過去の栄光

過去の栄光

自分の努力精進で道を切り拓いて方々には、武勇伝がつきものです。それは多くの人を勇気づけてくれるし、一つの悟りでもあると私は思っております。しかし、あまりにも過去の武勇伝ばかりを自慢し、前を向いて歩いて行かない人達を見ると悲しくもなってしまいます。私達は「今」この瞬間を生きています。過去に生きている訳でも、未来を生きている訳でもありません。過去は過去で過ぎ去ってしまった時間ですし、未来はまだどうなるか分からない時間です。沢山の武勇伝を持っていたとしても、未来の扉を開く為には、勇気を持って前を向いて自分の力で押し開けるしかありません。何故...
不修多羅

不修多羅

不修多羅(ふしだら)と読みますが、若い人ですと聞きなれない言葉かと思います。意味としては「品行方正でないさま。」言い換えてみれば「だらしがない。ケジメがない。ルールが守れない。」と言ったところでしょうか。ですので余り良い言葉では使われませんので、陰で「あの人ふしだらだね」と言われたら人間として低評価されたと言っても良いでしょう。しかしながら現代では「ふしだらな人」が増えているのも事実です。それは男女の関係ばかりでなく、会社とかの組織内においても言える事ではないでしょうか。あちこちにオベッカを使いゴマをする人。言っている事とやっている事...
冥冥之志

冥冥之志

冥冥之志(めいめいのこころざし)「他人に知られる事なく、ただ黙々と努力精進して行く」最近ではSNSが当たり前のようになり「私はこんな努力をしています。だからこんな良い結果が出ました。」的な事柄が当たり前のように、誰でも表に出せるようになりました。しかし昔から「鳴物人は遠くへは行けない」と言う言葉があるように「こんな凄いことを僕はやってます。」「私はこんなに凄いのよ。」と自慢する人達は、心の底から求める夢は掴めないようです。何故なら夢の途中で、周りの人たちから多くの嫉妬心を受けて潰されてしまうからです。本当の夢、本当に成し遂げたい志があ...
オタクとプロ

オタクとプロ

最近は趣味に時間を費やす人が多くなってきたので、その熟練度もプロ並みに上がってきていると言われます。我が家の娘もイラストを趣味としてますが、色々な所で賞をいただいたり、企業のマスコットイラストを依頼されたりしているので、「プロになればいいじゃん」と言われるけれど「あくまで趣味」と本業にする事を拒んでいます。笑こうしたオタクとプロの違いは、世間的な「信頼感」の違いにあるように思います。娘のようなオタクに仕事を頼むとしても、頼む側もそんなに信頼はしていないし「この程度で良いかな」と期待もしていないことでしょう。しかしプロに頼むとなると、期...