「今までは左脳で生活していたのに、ある日突然左脳的な思考で生活する様になったら、考え方が変わって来た」とかいう人たちが、ネットを騒がしているようですね。
でも「右脳は芸術・直感」「左脳は論理・言語」という俗説は、脳科学において明確に否定されています。
実際の脳は、右脳と左脳が常に密接に連携し合って機能しており、性格や思考スタイルを「右脳型・左脳型」と二分する科学的根拠はありません。
従って、「左脳ばかり使っていたのが右脳仕様に切り替わったら、運が良くなった」という事は、科学的な照明は出来ないようです。
だからといって全く否定することも出来ません。
たしかに人間の思考としては、「芸術的思考」「直感」は存在することであるし、「論理的、言語的な思考」も存在します。
しかし、人間である以上はこうした思考は、右脳左脳を連携しながら行なっていると考えた方が、生物学的にも納得できる感じがします。
こうした右脳活用法などが行き過ぎると、結局は「唯脳論」となり、唯物論に繋がっていくからです。
「心は脳にある」という事を信じている人にとっては、信じやすい事柄かも知れませんが、例え脳死状態であっても「心は存在する」という考え方からすると、にわかに信じがたい理論ではあります。
