あと一年しか無いとしたら

あと一年しか無いとしたら

「あなたの寿命が、残りあと1年しかないとしたら、あなたは何をしますか?」こんな問い掛けを、私は自分自身に時々質問します。20代から40代の時は「まだ1年もあるなら、寿命を延ばして、その運命を変えてやる!」くらいの気持ちで、健康と事故には気を付けながらも「それまでと同じ毎日」を生きていた気がします。しかし、還暦を迎える頃から「今日も新しい出逢いがあった。何か伝える事が出来ただろうか?思い残しはないだろうか?」と、反省や後悔をするようになりました。後悔や反省はするけれど、50代までの自分の人生を振り返った時よりも、今の方が充実した毎日を送...
自分の最期を考える④

自分の最期を考える④

③に引き続き、中村仁一先生のご著書「大往生したけりゃ医療とかかわるな」から自分の死を考えるための具体的行動をご紹介致します。⑥事前指示書を完成させましょう「事前指示書」とは、昏睡や意識レベルが低下した時、ボケて正常な判断が出来なくなった時に「どこまでの医療を受けたいのか、受けたくないのか」また「何処で、誰に、どんな介護を受けたい」とか、更に「葬儀や墓や戒名など」意識清明で、意思表示可能な時に、前もって希望を認めておく書面のことです。⑦人生の節目に「生前葬パーティー」を行う生前葬パーティーを開催することで、家族や友人知人達にも「死」を意...
おかげさま

おかげさま

「おかげさま」と言う言葉がありますが、色んなところで「太陽のおかげと言う意味」と言われていたりしてします。勿論、そう言う意味もありますが「おかげさま」とは「お陰様」とも書くように「影のような存在である私達人間」と言う意味と「影が出来るように太陽の光を受けている」「影が出来るのは太陽のおかげだ」と言うことを表しています。つまり「私に影が出来るのは、太陽の光を浴びているから」「太陽あっての私です」と言う大切な意味が含まれています。太陽が神様ならば、太陽の光を浴びて輝く月が、人間や動植物を象徴しています。まさに「陰陽」と言う言葉に「太陽と月...
老人医療

老人医療

フランスでは、老人医療の基本は「本人が自力で食事を嚥下出来なくなったら、医師の仕事はその時点で終わり、あとは牧師の仕事です。」と言われているそうです。残される人達が「自分たちの感情や別れる辛さの軽減のため、あるいは自己満足の為に、死にゆく人間に余計な負担を強い、無用な苦痛を味わせては行けない。」という考え方からでしょう。自分の年齢が還暦前後になれば、親も80歳を超えていく世代の方が多くなります。60歳を超えた自分たちであっても、昔ならば死んでもおかしくない年齢に達しているのに、親が死ぬことに関しては意識していないと言うのはさもありなん...
看取るということ

看取るということ

今は多くの方が病院でお亡くなりになるのが現状です。50〜60年前ですと、病院で亡くなるよりも自宅で息を引き取る方が多かった気がします。「自分の命が消える瞬間、あなたは何処で迎えたいですか?」という質問をされたら、あなたはどの様にお答えになりますか。それこそ「死に場所」と言う事になりますが、私は「出来れば空を見て死ねれば良いな」と思っております。後始末のことはあまり考えていないので、そんな勝手な事を言っておりますが、出来れば青い空と太陽に照らされながら草原の中、心地よい風に吹かれ「あゝいい人生だったな」と言って、この世を去りたいと思って...