心理学者のアドラーはフロイトやユングと違い、「不幸な人や病人ばかりを研究しても、通常人や平均人など、普通の人以上の人には通用しないのではないか。」という考え方を持っていました。
「今の心理学は、マイナスから出発し、何とかプラスマイナスゼロに戻そうとする心理学であるが、『病人を研究すれば、その理論が人類全体に通用する』ということはないのではないか。
そうした病人や不幸な人の研究ばかりでなく、むしろ必要なことは、世の中で幸福に生きている人や、社会的に成功した人の研究をすることだ。
『どうして、そうなったのか』ということを理解して、教えることができれば、人類の福音になるのではないか。
マイナスプラスマイナスゼロに戻す心理学もあれば、普通の人がもう少し高みを目指していける心理学もあるのではないか」
というように考えていた節があります。
アドラーは、このように、もう少し肯定的で、創造的である人間の面を捉えた心理学を唱えています。
マズローにも、少しそのようなところがあるようで「人間の心理には発展の段階がある」として、成長心や欲について、人間の在り方を考えていく傾向があります。
