「節約は美徳である」と、戦後の苦しさを学んだ親から教えられて、私たちの昭和世代は生きてきました。
少しでも出費を減らそうと、10円でも安い食材を求めて遠くのスーパーまで出掛けたり、こまめに電気を消したり、外食を減らしてお弁当にしたりします。
こうした節約をしていても、何年も何十年も、何故かお金の不安から抜け出せない。
これは、いつもいつも節約を考えすぎるために、自分の心に「私はお金がない。だからもっと節約しなければ」という恐怖を刷り込ませることになってしまうからです。
「節約すると貧乏になる」という逆説的な現象は、ハーバード大学やプリンストン大学などで科学的に証明されています。
人間は「お金がない」「どう節約しよう」と欠乏状態に心を奪われると、脳の処理能力(IQ)が約13ポイントも低下することが分かっています。
これは「一晩中徹夜した状態」や「慢性的な睡眠不足」と同じ深刻さです。
こうした現象が、「間違った節約」をさせてしまうのです。
お金持ちも、もちろん節約はしています。
しかし彼らの多くは、「自分の未来を開いていく可能性のあるもの」には、お金を惜しみません。
例えば「健康」には、ケチりません。
そもそも節約して病気になっては、もっとお金と時間を浪費することを知っているからです。
また、お金を節約したがために、膨大な時間をかけることにより、自分の大切な時間を失い、スキルアップや仕事の価値を高める機会を逃してしまいう事を嫌います。
自分の心身の成長を促進させてくれることにお金を掛けることは、お金を掛けた以上の価値が生まれることがあることを、お金を持っている人達は知っています。
また自分の周りの「環境整備」にも、お金を惜しみません。
家賃の安さだけで住む場所を選び、騒音や日当たりの悪さなどで、睡眠不足や生産性の低下を招いてしまっては、これからもっと成功していこうと思っている自分にとって、全く逆の状態になってしまう事を知っているからです。