執筆者 orior | 2026年03月27日 | 雑記帳
儒学は中国において長く正統派の学問として扱われていたのですが、宋代になると12世紀ころに朱子という人が出てきて、朱子学が確立されました。朱子学は、儒教の一種の注釈訓詁学であり、学問的なものです。朱子は「あらゆるものの中に真理がある」という見方をしていて、それらを探究していこうとします。これは朱子学における「格物致知(物事の通りを究め、知識を得ること)」と言っても良いかも知れません。朱子を知らない人でも「少年老い易く、学成り難し」という言葉はご存じかと思います。この言葉は「偶成」という漢詩に出てきます。中国では官吏登用の国家試験として「...
執筆者 orior | 2026年03月22日 | 雑記帳
王陽明は中国の明代の儒学者で、陽明学の開祖となった方です。思想的には朱子学を批判して、南宋の陸象山の「心即理」の説を発展させると共に、心と行いの関連について「知行合一論」を説きました。日本では中江藤樹が、王陽明死後80年くらいしてから生まれて、日本の陽明学の開祖的な立場となりました。1837年に大阪で起きた「大塩平八郎の乱」の首謀者である大塩平八郎は、大坂町奉行所の元与力で陽明学者でもありました。彼はどうしても庶民が苦しむ姿を目を背けることが出来なくて、一揆的な行動に出たとされています。更に、陽明学は横井小楠や佐久間象山にも受け継がれ...
執筆者 orior | 2025年10月13日 | 雑記帳
佐藤一斎先生についてはブログに書かせていただくのは、これで2度目になるかと思います。彼は幕末に生まれた儒学者で、今の東大の基となった昌平黌(昌平坂学問所)の教授であり、各諸大名や江戸に留学に来ていた諸藩の優秀な武士などに、朱子学や陽明学を教えていました。その門弟は3,000人とも6,000人とも云われ、彼の弟子、孫弟子、ひ孫弟子には、佐久間象山、横井小楠、吉田松陰、勝海舟、坂本龍馬、橋本左内、久坂玄瑞、木戸孝允、高杉晋作、伊藤博文、井上馨、山縣有朋など、錚々たる明治の志士達が名を連ねています。また、明治維新の二大書籍として、福沢諭吉の...