侍

侍とは、もともと聖者を守る為の御役目に従事する者たちの尊称でした。それがいつの間にか武士と同じ様な扱いになってしまいましたが、武士と侍には大きな違いがあります。「武士は戦う士」であり、戦いに大きく重向きをおいています。しかし侍は「護ること」に、その礎があり、護るべき者を護るためには戦わないこともあります。一般的に、昔は武士には成れても、侍にはなかなか成ることが出来ませんでした。何故なら侍になるには精神性の高さ、守護に対する一種の悟りが必要だったからです。この守護の悟りは、一長一短に創り上げられらるものではなくて、長い間の心の鍛錬が必要...