最近、またYouTube等で「言霊(ことだま)」に関する内容が多数上がって来ているようですね。
中には「ありがとう」を一万回言うと幸せになる、とか言う方もいらっしゃいますが、これは「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)を何万回か唱えれば、極楽浄土へ行ける」と言う感じと一緒です。
日本語には言霊があるから素晴らしい言語だ、と言う方が多いのですが、そう言うところも勿論ありますが、それ以上に「日本人の調和と愛の心」が素晴らしいから、発する言葉に力が宿ると言う事を、忘れてしまっている様な気がします。
呪文を唱えると雨が降るとか、晴れるとか言った話は、古来からありましたが、その呪文が尊いのではなく「その徳力がある人が唱えるから尊い」と言う事が、分からなくなってしまっています。
心がない「ありがとう」は何万回言ったところで、何の力も持ちません。
しかし、心の底から言った「ありがとう」は、多くの人の心を打ちます。
テクニックに走った俳優の言葉が鼻につく様に、心の無い言葉は言霊にはなりません。