マキャヴェリの君主論

マキャヴェリの君主論

ニッコロ・マキャヴェリは、1469〜1527年に活躍した政治思想家であり外交官でもあった人です。彼は、政治を宗教や道徳から切り離して考えるべきものとする、現実主義的な政治理論を展開し、近代政治学の祖と言われています。また、国の根源は傭兵に依らない軍事力にあるとし、自国の軍を持つ必要性も説きました。マキャヴェリの君主論の中には「狐と獅子に学ぶ」という言葉があり、「獣の振る舞いを学ぶには、狐と獅子の双方を見習うべきである。獅子だけでは罠から身を守れないし、狐だけでは狼に勝てないからだ。」という事を書いています。また「強い国とは組まない」と...
恩送り

恩送り

私たちは他人様から「してもらった」ことばかりで、なかなかその御恩を返すことが出来なかったりします。「親孝行したい時に親は無し」と言うように、特に両親に対しては余りにも身近にいるため「いつでも返せるじゃん」と思って、先送りされやすいものです。また友人達に対しても、同じような感じかも知れません。「あの人には感謝しても仕切れない」と思っている恩人に対しても、「いつの日かに報恩するから」と思いながら、いつしか忘れてしまいがちです。結局、人は独りでは生きていけないと知りつつも、「自分一人で生きてきた」ような顔で生活しています。私もこの歳になると...
儒教と道教

儒教と道教

孔子、孟子が説いた儒教は、霊的部分がやや弱い面があると言われてます。それに対して老子、荘子の説いた道教は「仏教の神秘的な部分と、良く似たところがある」と言われてます。老荘思想における「神仙の学」においては、出家して山林修行をするインドの思想に似たものがあるからでしょう。どちらかと言えば、儒教の方は表側で出世していく登竜門としての「学問の王道」を教え、道教の方は民衆の側での「神秘思想」や「霊界思想」などを教えていた面があります。この二つが組み合わさって、中国の中で文化的素地になったのではないか思います。ただ日本では、それ以外にも仏教や神...
身分制度の崩壊

身分制度の崩壊

「江戸時代の末期に明治維新が起こり、士農工商の身分制度が崩壊した」と私たちは、学校等で習っておりますが、実際には戦乱の時代が終わりを告げて、平和な時代になった江戸時代初期から、身分制度崩壊の精神は息づいていたようです。それが証拠に、江戸時代の代表的な儒学者には、朱子学の林羅山、陽明学の中江藤樹、古学派の伊藤仁斎や荻生徂徠、そして実学の貝原益軒が登場しました。他にも、藤原惺窩、林羅山、新井白石、室鳩巣、熊沢蕃山、大塩平八郎、山鹿素行、佐藤一斎、頼山陽ら錚々たる人たちが、日本人の精神性を高め鼓舞して来ました。彼らの出身は武士ではなかった者...
教師という仕事

教師という仕事

昔は「教師は聖職」と言われていましたが、現在では日教組など、教師を労働者として扱うグループもあって、自ら聖職者である立場を放擲している人たちもいます。やはり先生方が「団結して賃上げを要求し、旗を振ったり、腕章をつけてストライキしている」姿を生徒たちが見たら、尊敬するには値しません。このように「聖職意識」、すなわち「聖なる職業に就いている」という意識が、希薄であることが大きな問題で、やはり「人を導く」ということに対しては、普通の労働価値とは違う面があるのだということを、教師の皆様は知っている必要があるのではないかと思っています。教師には...