ご馳走様の意味

ご馳走様の意味

私たち日本人は、食事を食べ終わった時に「ご馳走様でした」と言いますが、この言葉の奥には色々な感謝の想いが込められていることは、あまり知られていません。「馳走」は、まさに「走り回ること」ですが、なぜ食事に「走り回る」が出てくるのか分からないかと思います。これは、お客様が来た時に「美味しい食事を出してあげたい。」というオモテナシの気持ちから、迎える側の家人が、食材を求めて走り回るさまから来ていると言われています。「旬の野菜を食べさせてあげたい。」「活きの良い魚を食べさせてあげたい。」そのために、知り合いの農家さんの所に行ったり、漁師のとこ...
老いていく幸福

老いていく幸福

「歳をとりたくない」「長生きしたい」と思うのは、人の常です。けれども二十歳のままで、ずっと何百年も変わらなかったなら、それはそれで結構辛いものかも知れません。自分が老いていき、そして若い人が出てきます。若い人たちが働き始め、活躍し始めて、自分の人生が幕を閉じていきます。身体が弱り、思考が弱り、よい仕事ができなくなります。そして病気になります。このように、晩年は悲しいものであり、それは木の葉が紅葉して落ちていくようなものでしょう。しかし、そうであってこそ「今世の使命が全うされ、終わりを迎え、次の世代がこの世に生まれて活躍し、また霊界に還...
お墓がある意味

お墓がある意味

ある人が「皆が皆、お墓を建てていたら、地球上がやがてはお墓だらけになっちゃう。だから野山や海に骨を撒いたり、自然葬が良いんだ。」と仰っていました。確かにお墓は、そう簡単に移動したり無くしたり出来ないので、増えていく一方であることは間違いないでしょう。しかし、色んなお墓が何千年前から存在するように、やはり必要性があって、今もその風習が続いているのです。西洋、東洋において姿形は色々と違うものの、お墓には一種の「アンテナ」のような役割があります。要するに、お墓参りをするなり位牌を祀るなり、そうした供養のスタイルを取ることによって、亡くなった...
慈眼

慈眼

「和顔愛語(わがんあいご)」という言葉を、聞いたことがある方もいらっしゃると思います。「和顔」とは「優しい顔のこと。柔和で安らいだ顔」のことを言います。「愛語」とは「愛のある優しい言葉」のことです。歳を取るごとに、この和顔愛語が大切だと皆様も感じ事が多くなるかと思います。心の中に、他人に対する優しさがないと、顔に出てきます。相手のことを良く思っていないと、言葉に出てきてしまいます。「私は長年の人生経験で、その辺は相手に知られないように、対応できる腹芸が得意だから大丈夫!」という方を時々見受けますが、「いやいや、しっかり顔と言葉に出てま...
あの世のパスポート

あの世のパスポート

仏教には「喜捨(きしゃ)」という言葉があります。これは「喜んで捨てる」という事ですが、「布施(ふせ)」と同じことを言っています。布施とは「仏教において、他者に利益や安らぎを与える『施し(ほどこし)』のこと」です。悟りに至るための修行(六波羅蜜)の一つとされ、「執着心を捨てて、他者のために尽くす行為」を指します。こうした尊い行為は、やがては自分に返ってくると、お釈迦様を説いていました。どういう風に返ってくるかと言うと、布施や喜捨をした場合、「あの世のパスポート」といわれる「あなたの履歴書」に、そうした尊い行為が記されていきます。そのパス...